2018.11.29
2021.03.05
「それちょーだい」となんでも欲しがる図々しい〝クレクレママ〟が、ママたちの間でトラブルメーカーとして波紋を呼んでいるようです。ママ同士のおつきあいでは断りづらいことも多々、とはいえ「何でもかんでもあげるわけにはいかないし、材料費さえ払わないってあまりに図々しすぎ!」と怒り心頭のママたちのお話です。
つけられたあだ名は「ケチ子」(智子さん/33歳/パート)
普段仕事で忙しいので、娘のためになにかしたいと思い、定期的にかわいい服や帽子を手作りしています。去年より少し大きくなった服を見ながら娘の成長を実感するのは、私にとっては大切な時間なんです。
でも、どこにでもいるものですね、図々しい方って。娘に服を作るたびに「私の娘にも作って」と言ってくる保育園のママがいます。でも、「娘だけの特別なプレゼント」という思いもあって作っているものなので、他人のために作りたくなんかありません。それでも、毎日のように「クレクレ」言ってくるのでいや気がさし、仕方なく一着作ったことがありました。
それに味をしめた彼女の「クレクレ」は加速。「前に作ってもらったの小さくなっちゃったから、新しいのお願い」と会うたびに言ってきます。でも以前作ってあげたとき、(さすがに材料費くらいくれるのかな)なんて淡い期待を裏切り軽〜いお礼で済ませた彼女です、もう二度と作りたくなんかありません。
かたくなに断り続けていたところ、彼女が私につけたあだ名は「ケチ子」…きっと娘が保育園を卒業するまで、彼女の中で私は「ケチ子」なのでしょう。
どれがタダなの?(翔子さん/30歳/パート)
アクセサリー作りが趣味の私、時間を見つけてはネックレスやブレスレットを作っています。「将来は作りためたアクセサリーを売る仕事をしたい」という夢もあり、割と真剣に作っているんです。作品は自分の部屋に飾っているのですが、ある日ひとりのママ友を自宅に招待したとき事件が起こったんです。
彼女は最近保育園で知り合ったママ友で、少々「図々しい方」。その日、わが家でランチをしてたときのこと、彼女に頼まれてアクセサリーを見せることに。すると、「これちょーだい!」と…それはかなり時間もかかった自信作で、タダであげるなんて考えられません。
やんわり断ると、「だったら同じの作ってよ!」と引きません。「なら3000円で作ってあげる」と提案すると、「じゃいらない、タダで作ってくれるとしたらどれ?」とテーブルアクセサリーを並べて物色しています…すべて材料費がかかっているし、そんな言い草、失礼すぎますよね。
彼女には早々にお帰り頂きましたが、帰り際に「友だち相手に商売しようとするなんて、最低ね」と捨てゼリフを吐かれました…いやいや、「タダ狙い」のあなたのほうがよっぽど最低ですよ! あ~、腹が立つ!
うちの分もヨロシク!(陽子さん/28歳/調剤事務)
近所のママ友と世間話をしていたときのことです。初めのうちは旦那のグチや、子どもの習い事などの話題でしたが、なんだか話が長くなり、(そろそろ帰りたいな~)なんて思っていたんです。
そこで「今日は旦那が出張でいないの〜、めんどくさいから夕食はシチューにしよ!」と、夕食メニューを話題にして〝お開きサイン〟を出したとき…ママ友が「じゃ、うちの分も作ってよ!」と信じられない言葉を口にしたんです。
「え?!」。娘とふたり分だし、ちょっと手抜きがしたいからシチューと言ったのに、ママ友宅の分まで作るなんてあり得ません。でも、ママ友はあきらめず「だったら子どもの分だけでいいから!」と続けるんです。
結局押し切られて多めにシチューを作り、ママ友宅へお届けするハメに…普通は「多めに作っちゃったからどうぞ」というパターンだと思うのですが。彼女の図々しさに「今後のつき合いも考えなくちゃ」と思ったのでした。それと余談ですが、材料費やお礼などはもらっていません!
「ママ友だから断るのは難しい」と感じるかもしれませんが、相手の気持ちを無視しての暴挙におつきあいする必要はあるでしょうか? この際「友だちじゃない」と割り切って、きっぱり断ることも大事ですよ。
ライター:葛西 明