2018.11.21
2021.03.04
「それって絶対おかしくない?!」が口グセの人って、よくいますよね。でもよくよく聞いてみると、(それはあなたの方がおかしいのでは…)と思うことが多くないでしょうか? そう、彼女たちが「自分が正しい」と絶対の自信の根拠にしているのは、「常識という名の思い込み」なんです…被害にあったママたちのお話を聞きました。
平気で断るなんてひどい!(由香さん/30歳/事務員)
先日、あるママとカフェで話をしていたときのことです。そのママの話題は人の悪口がとっても多いのですが、その日のターゲットは共通のママ友・Kさんでした。
私から見るとKさんはとても常識的で、誰に対しても礼儀正しい穏やかな人。でも彼女はなぜかKさんのことが気に入らないようで、延々と悪口を…そのひとつが「家に遊びに行きたい、と言ったら断られた」というものだったんです。
「仲良くなろうとしてわざわざ言ったことなのに。平気で断ったのよ、あの人!」とご立腹のご様子。でもよくよく話を聞くと、彼女がKさんの家に行きたいと言ったのは知り合った当日、しかも日曜日…誰だって急に来られたら困るし、家にいる家族の都合だってあることでしょう。そんなの断るに決まってます。
「どう思う!?」と、私も意見を求められたので、「いや、それ普通だと思うよ」と即答してしまいました。悪口にもうんざりしていましたが、彼女の感覚がここまでズレていることを初めて知り、今後のつき合いをあらためて考え始めました。
意見の食い違い=「否定」(彩さん/36歳/事務員)
すべてにおいて「自分が正しい」と思い込んでいる、イタいママ友がいます。彼女はよくママ友の悪口を言うのですが、だいたいが「あの人が私の意見を否定した」というもの。
その内容というのが、例えば「子ども服は汚れるから白は避けたほうがいい」とか「家事は絶対に旦那と分担したほうがいい」など…「それは個人の考え方でしょ」といった類のことで、自分の考えを押しつける感じ。
ほかにも「子どもを外で遊ばせるのは危険だから家から出さないほうがいい」「子どものうちは野菜しか食べさせないほうがいい」など、極端な内容のものも多くあり、周りも困惑しています。
それに対し、言われたほうが「私はそうは思わない」などと答えると、「あの人が私の意見を否定した」になるわけです…それは否定ではなく、ただの「食い違い」。それをまるで「暴力をふるわれた!」くらいのテンションで話してくる彼女にうんざりしています。
30分遅れたくらいで!(麗子さん/34歳/販売)
久しぶりに会う約束をした、あるママ友。約束は13時でしたが、彼女がお店に到着したのは13時45分、普通なら大幅な遅刻です。でも、人を待つことが苦にならない私は、特に彼女を責めることはありませんでした。
到着早々、ママ友の悪口を言い始めた彼女。「聞いてよ~。この前Aさんとランチだったんだけど、たった30分遅れただけですごく怒られたの。ひどくない?!」…その口調はまるで「自分が被害者」のよう。
実は彼女はとても時間にルーズ。そもそも今日も大遅刻だし、普段から1時間は平気で遅刻します。つき合いの長い私だからわかっていますが、普通の人だったら怒るのは当たり前。むしろ迷惑をかけられたことを怒ってあげる行為は、優しさですらあると思います。
そんなことも分からず、彼女はAさんの愚痴を延々と続けます。きっと、私のようなママ友が彼女の遅刻グセを甘やかしてしまったことが、原因のひとつなのでしょう。なぜかAさんに申し訳なく思うとともに、反省しきりの出来事でした。
「世界は自分を中心に回っている」と思っている人って、思いのほか多いように見受けられます。大切なのは〝自分と人は違う〟という多様性を認めること…そんなの最近では、小学生だって知ってることですけどねぇ(笑)。
ライター:葛西 明