2018.09.13
一見仲よくしているように見えて、陰では何を言っているかわからない〝ママ友たちの世界〟。ドラマだけの話ではなく、現実によくある話です。子ども同士が楽しく遊んでいるから、ママは苦手だけどつき合っておく…そんな〝子どものため〟に我慢するママ友づき合いの世界をのぞいてみましょう。
仕切り屋ボスママの〝グループ員〟に(多佳子さん/31歳/事務職)
自分のグループじゃないママには、すぐにマウンティングしてくるボスママ。彼女のグループの影響力は保育園でも絶大で、保護者会の決め事も勝手に仕切って決めてしまうということが多々。
「理不尽だな」「おかしいな」と思っても、それを直接言える人はひとりもいないので、いつもやりたい放題です。私はもともと群れるのが好きではないので、関わらないようにおとなしくしていたのですが。
ある日、園で子どもたちの製作物の展示があった時のこと。お迎えの時間がかち合ってしまい、展示を見ながらボスママと話をすることに。上手に合わせたおかげか(?)、なんとなく話が盛り上ってしまい、気がつけばグループに入れられてしまいました。
が、どうしても、やっぱり苦手…! でもグループを抜けたりしたら、子どもも巻き込んで大変なことになるのは目に見えています。しかも最近、同じ小学校に上がることがわかり…相当ツラいです。仕切りたがりのやりたがりで承認欲求の塊のような彼女、上手く転がしてつき合っていくしかないと思ってはいます。
歳が近いだけでつき合ったのが大間違い(奈美さん/24歳/フリーター)
うちの子が通う保育園では近頃若いママが少なく、私と同世代のママはたった一人。そのママはとにかく見た目が派手で…私はどちらかというと地味なので、第一印象は「合わなさそうだな」でした。
でも、お迎えの時間が近いのでなんとなく挨拶をするようになり、なんとなく連絡先を交換して…気がついたら「園で一番親しいママ友」になって、後に引けなくなっていました。
初めのうちは、絵文字だらけの彼女のメールに「見た目だけじゃなく文章まで派手!」と驚いたりしていました(笑)。料理に向かなさそうなネイル、派手な化粧に派手なミニスカート…悪い人ではないとは思うのですが、苦手意識は拭えません。
「どんなときも自分が一番!」という意識が透けて見えて、仲よく話しているようで、悪気なくマウンティングしてくる人です。子ども同士が仲よしじゃなかったら、つき合いたいとは思わないですね。どうやら小学校も同じみたいなのですが、「新しいママ友作ろう」とひそかに思っています。
憧れママ友の二面性にドン引き (恵麻さん/34歳/製造業)
化粧品会社で働いて、清潔感のあふれる格好をして、人の嫌味や悪口は言わない。いつも謙遜をして、一歩引いて旦那を立てる…そんな大和撫子のようなママ友がいました。
私はいつも「彼女を見習ってすてきなママになりたい」と思っていました。そんな憧れの彼女と仲よくなり、話したり一緒に出かけたりするようになって1年が過ぎようとするころ、「飲みにいかないか」と誘われたんです。
初めてのことで喜んでOKしたのですが…お酒を飲んだ彼女は、いつもの謙虚さはどこへやら! 旦那自慢、自分自慢、子ども自慢が始まり、さらには人を見下すさんざんな発言のオンパレード。
飲みの席だけで終わっていたら「お酒の失敗」で済ませていたんですが、次の日に「昨日はごめんね! 恵麻さんになら私の素を出しても大丈夫だと思って。すごいストレス解消になった! ありがとう、また行こうね」とメールが来たんです。
それ以来メールには、延々と家族や自分の高スペック自慢が始まって…その豹変ぶりにドン引き。人は見かけでは判断できませんね。彼女はすっかり「心を許したママ友」だと思っているので、表面的にはうまくやっていくつもりです。
大人同士が仲違いして子どもにまで波風を立てたくないのは、ママなら誰しも思うこと。嫌いなママとも上手くつき合っていくのは、一種の〝ママ的スキル〟なのでしょうか。
ライター:武田みゆき
女の子と双子の男の子、三人の育児に励むシングルマザー。旦那を見切って、保険のお仕事と、医療・美容コラムのライターのお仕事を兼業中。毎日、一進一退中!? 働くママ、がんばります!