2018.06.06
2021.02.25
ママ友づき合いが始まるのと同時に、おのずとわかってくるのが“生活水準”の違い。NTTドコモ『みんなの声』の調査によると、「ママ友に絶対言わないようにしていること」の第1位は「夫の年収」なのだとか。
当然の結果ですが、それでも気になるのが世の常というもの。今回はママ友同士の“お財布事情の探り合い”を取材しました!
必ず自宅訪問する目的は「生活レベル査定」(夏美さん / 35歳 / 事務)
小学校で親しいママ友ができると、必ず一度は家に遊びに行かせてもらいます。実はそこで「自宅をチェック=生活レベルを格づけ」しています。
私は昔、不動産会社で家の査定の仕事をしていたので、見ればだいたいの不動産価格がわかってしまいます。
なにげな~く「素敵な家ね~、何年くらい住んでいるの?」と聞いてちょっと情報を引き出せば、月々のローン返済額や、旦那さんの年収の目星もつけられます。我ながら、かなりタチが悪いですよね(笑)。
それに加えて、インテリアや家具、家電、車、普段身に着けている持ち物を見れば、その家族の好みや、ママ友のお金の使い方のクセまで見えてくるんです。
なぜ私がそんなことをするのかというと、「水準が似ているママと仲良くしたい」から。
生活の違いがあると、ランチひとつでも気を遣うし、妬み嫉みでモメる元凶になりますから。これ、結構ハズレがないんですよ。昔の仕事がこんな形で役立つなんて、思ってもいませんでしたけどね。
同じ会社の社宅暮らし…気になる隣の昇進事情(ゆかりさん / 38歳 / パート)
社宅のマンションに住んでいて、仲よくしているママ友グループがあります。ママ同士でお互いの家を行き来していますが、正直言うと、ほかのお宅の生活の様子が気になって…。
旦那さんはみんな同じ会社に勤めているので、それぞれ年齢や部署に違いはありますが、自分の旦那のお給料より上なのか下なのかを探ってしまいます。
とくに、旦那同士が同期の家のことは、気になって仕方ありません…だって、それが会社での評価の差ってことじゃないですか。
ママ友がレジのときに新しい財布を持っていたら、すかさずブランドをチェック。
見慣れない服を見たら、「かわいいね~どこで買ったの?」とさりげなくお店を聞いて、ネット検索しています。
そんな自分に「気持ちがちっちゃいなぁ…」といやになったりもしますが、探るのはやめられません。
「となりの奥さん、いつも高い化粧品使ってるの~、お手当てが多いのかしら?」
と旦那に言うと、
「奥さんの家計のやりくりがうまいんじゃないか?」
と言い返されて、夫婦げんかになることも。
人の家のお財布事情から夫婦げんかに発展するなんて、バカバカしいのはわかっていますが、うちの将来の生活がかかってますから。情報収集はやめられません。
大差がつくと、もう張り合う気にすらなりません!(真奈美さん / 30歳 / 雑貨店勤務)
娘同士が同じクラスになって知り合ったママ友は、近所でも有名なお金持ち。実家は資産家で、会社をいくつも経営しています。
対してうちは、ごくごく普通のサラリーマン家庭。おつき合いするのは最初は無理だと思っていました。
でもそのママ友は、お嬢様育ちの常識はずれなところもあるけれど、性格は天真爛漫でとてもいい人。いまではいい関係で付き合っています。
最初は自宅に招待されても、大豪邸で入るのも気が引けましたが、いまではすっかり慣れてしまってくつろいでいます。
そして、“家政婦はミタ”さながらに、家のなかをくまなくチェック。というのも、彼女は超飽き性で、いらなくなったものを惜しげもなく私にくれるんです。
「新しいの買ったから」と言ってはイギリスの有名ブランドのティーカップセット、「同じものがあるから」と言っては人気の外資系コスメ。息子さんのお下がりも譲ってくれるので、うちの息子も身なりだけは超セレブ。どれも自分では買えないものばかり!
ありがたくいただいて、使わないものは即フリマ出品。これが、けっこう高く売れちゃって…もらった物だから、私の自由ですよね(笑)。
お財布事情も少しの差だと気になるのかもしれませんが、大差だともう、張り合う気にもなりませんよ(笑)。「持つべきものはお金持ちの友だち!」です。
ランチのお店の選び方や子どもの塾にかけるお金など、差があるとどうしてもつき合いづらくなってしまいますよね。基準が違ってトラブルになることもあるかもしれません。
本来はどちらが上でも下でも関係なく、よいお付き合いができることが理想的。お互いに「見栄を張らない」「妬まない」「見下さない」の三戒を守れば、金銭事情が違っても仲よくできると思いますよ。
ライター:恭 明日風