オンラインで評価を上げるには?

最近増えてきたオンライン上でのミーティングや会議。画面上で顔を合わせるとなると、これまでと勝手が違うものです。どういう話し方だと評価を上げることができるのでしょうか。

 

「リアルの場だと、なんとなく会話上手な人や、空気を読むのに長ける人が、周りと調子を合わせ、その場をうまくしのいでいたかもしれません。でも、オンライン上はごまかしが効かないものです。すぐ本題に入れる、ムダのない話し方が高評価につながります。あいまいな言葉遣いをせず、期限を明確にしたり、ストレートに数字やプロセスを伝えたりする報告ができるといいでしょう」

 

当たり前のことでも感謝の気持ちを伝える

とはいえ、要点をまとめた話し方だけだと、コミュニケーションが取りにくくなる場合も。場の空気を和らげる方法も伺いました。

 

「シンプルですが、当たり前のことに感謝することです。オンラインには皆慣れてきたものの、やっぱり緊張しがち。そういうときに、『時間通りに集まってくださってありがとうございます』などの感謝を伝えられると、ほっとするものです。意識して感謝の気持ちを伝えると、リラックスした空気になります。また、伝えるタイミングも大切です。最後の最後に言うのではなく、できるだけ早いタイミングで伝えましょう」

 

オンラインだからこそ、特にボディーランゲージは意識して

また、画面上だからこそ、ボディーランゲージを意識するのも大事だといいます。

 

「人が話しているときに大きくうなずいたり、微笑んだりするだけでも、画面上ではきちんと話を聞いてくれているんだと伝わり、安心できます。また、受け取る側も、『うなずいて下さってありがとうございます、話しやすいです』と伝えるといいですね」

 

「相手のことをどう好きになるか」を考えると、自然と思いやりの気持ちがわいてくるという福山さん。相手を思う気持ちを形にするのが「言葉」だそう。自分の気持ちを明確にし、いいことは積極的に口に出していくことで、好印象を抱いてもらえます。難しく考えず、楽しくポジティブな面を見つけていきましょう。

 

 

PROFILE 福山真由美さん

福山真由美
4歳から子役として活動後、大手電力会社で秘書、広報などを担当。結婚を機に退職するも、7年の結婚生活後にシングルマザーとして再度就活。プロクダクトマネージャーとして企画・営業を経験し、2016年に独立。企業、法人の教育コンサルティング・研修・セミナー講師として活躍中。著書に「ずるい美人」(WAVE出版)

 

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文/齋田多恵