2019.08.27
2021.03.15
各家庭によって、金銭感覚は違うもの。そのズレがママ友づきあいにも、大なり小なり影響を及ぼすことはあります。ママ同士も子ども同士も気も合うし、一緒にいたいのに金銭感覚が合わない…そんなとき、どうやってつきあっていけばいいのでしょうか? 金銭感覚のズレを乗り越えたママにコツを聞きました。
■お金を使わない場所選び(真紀さん / 32歳 / 事務員)
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私には、どこに行くときもいつも一緒と言っていいほど仲のいいママ友がいます。親同士がそんな感じですから子ども同士も仲良しで、公園やショッピングモールへ一緒に出かけることがたびたびあるんです。
そのママ友は、子どもが欲しがるものはなんでも買ってあげたい人。ショッピングモールで、アイスやジュースが欲しいと言えばすぐに買い与えます。でも、私はできるだけ子どもを甘やかせたくないし、欲しがれば手に入ると思わせたくありません。
それでも、お友だちが買ってもらっているのに、我慢させるわけにもいかないので、毎回一緒に買っていたんです。この微妙な金銭感覚のズレがストレスでした。そこで、そのママ友と遊びに行く頻度を少しだけ下げました。
そして行き先はショッピングモールではなく、公園へ行くのを増やしました。金銭感覚ってどっちが正しいというものではないし、一緒に遊びたいならお金を使わない場所がいいと思って。それからは、おつきあいが格段に楽になりましたよ。
■率直に言ってもらって感謝(千鶴さん / 35歳 / 看護師)
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仲のいいママ友と、よくランチに行きます。私は食べることが大好きなので、ある程度お金がかかっても美味しいものを食べたいと思っていました。そこで、お店は私が毎回指定。でもある日「時々ならいいけど、ランチに毎回1000円は高い」と言われてしまいました。
自分の価値観を押しつけてしまったなと反省し、それからはどちらかの家に集まるように。お互い自分が食べるものは自分で準備する形です。ママ友は毎回、手軽な材料で作ったおいしそうなお弁当ですし、私は私で好きなものを買ってきたりしています。
気が置けない関係になって、前よりももっと楽しくなりました。もしあのとき、彼女が思っていることを素直に言ってくれなかったら、知らず知らずのうちに疎遠になっていたかもしれません。本当に感謝しています。
■金銭感覚を認め合うこと(真由美さん / 34歳 / 介護士)
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同年代の娘を持つママ同士、とても気が合い仲良くなったママ友がいます。なんでも話せるし気を遣わなくていいので、一緒にいて楽だったんです。
娘さんの5歳の誕生日のときに、雑貨屋で買った2000円ほどのブレスレットをプレゼントしました。いつもうちの子がつけているアクセサリーを、羨ましそうに見ていたのを知っていたからです。そのときは「ありがとう」と受け取ってくれました。
でも後日、ママ友にこんなことを言われたんです。「まだ5歳だし、あのアクセサリーはちょっと高価かなって。できれば手作りとかもらえると嬉しいな」。ママ友の金銭感覚と教育方針に気づかされました。
そこで翌年は手作りアクセサリーを作ったんです。100均材料だから、お金もさほどかかりません。ママ友にもすすめると一緒にドハマり。それ以来、お互いの娘へのプレゼントは、手作りアクセサリーになりました。
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金銭感覚の違いをすり合わせるのはなかなか難しいことですが、お互いの考えや気持ちを率直に話すことで、解決できることもあるんですね。我慢しているより一歩踏み出せば、いままでよりももっと良好な関係を築ける方法があるかもしれませんよ。
ライター:葛西 明