2019.08.24
2021.03.15
ママ友が集まると必ず始まるのが、お互いの夫や子どもや仕事、家や洋服に至るまで…褒めて謙遜してまた褒めて、という光景。もはや、この〝お約束〟で会話が成り立っていると言っても過言ではありません。もしこのお作法に背いて「正直に受け答え」したら…少々勝気な3人のママが、やってくれちゃいました!
■「褒められたら謙遜」がお作法(涼子さん/31歳/看護師)
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保育園のママたちと井戸端会議をしていたときのこと。それぞれの子どもと手をつなぎながら話をしていました。すると始まったのが〝子どもの褒め合い合戦〟です。「○○さんのお子さんはしっかりしてるわ」とあるママが褒めました。
すると褒められたママは、自分の子どもを見ながら「いえいえ、わがままばかりで恥ずかしいわ」と謙遜。そして、その流れで別のママ友の子どもを褒め始め、さらにまた褒められたママも謙遜しながら褒め返しするという、なんとも不毛な会話。
ボーッと聞いていた私でしたが、気づけば自分の子どもが褒められていました。「○○君は賢いよね~」私は本人の前でわが子を卑下することはしません。そこで「そうね、大学教授してる父親の遺伝かしらね。将来は父親と同じ大学に進ませたいの」と答えました。
すると後日。「自分の子どもをあんなに褒めちゃって、恥ずかしくないのかしら」と噂されていると知りました。きっとマウンティングだと受け取られたのでしょうね。私としては、正直に言っただけなんですが…少々反省しました。
■自分の旦那を思いっきり褒めた結果…(葵さん/28歳/パート)
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いつものごとくママ友が集まって始まった、旦那の愚痴大会。でも普段と違って、そのときは「自分の旦那を下げてママ友の旦那を褒めるパターン」のよう。あるママの「うちの旦那なんて安月給のくせに態度だけはでかいんだから」と、自分の旦那を下げる発言で始まりました。
続けて「それに比べて○○さんのとこの旦那さんは。大きな会社にお勤めだから羨ましいわ~」と。それに対し、旦那を褒められたママが「いやいや、うちのもどうしようもないわよ。大きいのは会社とガタイだけ」と言ってまわりを笑わせます。
私はどうも、こういう会話が苦手です。だから自分の旦那が医者であることを褒められたとき、開き直って「うちの旦那は稼ぐし、家事は手伝ってくれるし、悪いところが見当たらないのが悩みですかね~」と言ってやりました。
もちろんそのあと、まわりのママ友からめっちゃ嫌われましたけどね(笑)。
■聞かれたから答えただけですけど(遥さん/31歳/パート)
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親が言うのも変かもしれませんが、7歳になるうちの息子はとても出来のいい子に成長していると思います。運動神経も頭もいいのに偉ぶらず、誰に対しても優しいのでクラスの人気者。私にとっては自慢の息子です。
でもここまで言えるのは、自分がしっかりと教育してきたという自負があるからです。だから、あるママ友に「○○君は出来がよくて羨ましいわ~。どうしたらそんな子に育つの?」と言われたとき、正直にこう答えたんです。
「真正面から子どもに向き合って、子どもの自主性を否定しなければ、きっとこういう風に育ちますよ。子どもの出来は、親の出来じゃないでしょうか」。すると「あの人は偉そうだ」「私をバカにした」と周りのママたちに触れ回り始めたんです。
どうも私の言葉が、彼女の自尊心を傷つけたようで。でも「そもそも、聞いてきたから教えてあげただけなのに!」と思ってしまうんですが…謙遜でもしとけばよかったんですかね(笑)。
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予想通りの大反発に、思わず苦笑してしまいます(笑)。「めんどくさい」と思っても、予定調和の輪を乱さないよう周りに合わせるか、いっそ開き直って〝掟破り〟してみるか…いずれの判断も、あなた次第です!
ライター:葛西 明