2019.08.19
ど〜んとブランド物で全身固めてるなら、いっそ自慢してくれていいんです…「でもそれ、言うて肌着ですよね(笑)」。〝子どもの身につけるもの〟を自慢するママ友に、いつも「ブランド小物」で〝ちっちゃい見栄〟を張られているママたちに、モヤモヤ感が募っています。ツッコミどころ満載のマウンティングのお話です。
■言うて靴下でしょ?(歩さん/26歳/パート)
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「子どもにディスカウント店の靴下なんか履かせているの? かわいそう~!」。保育園のママ友たちと「子ども服はすぐ着られなくなるから大変」という話をしていて、私が「あそこの靴下は安くて履き心地がいいよ!」と言ったとき、あるママがそう言いました。
彼女は続けて「うちの子の靴下はブランド物だけよ。小さいうちから良いものに触れておくのは、とっても大事なことだから!」と高級ブランドの良さを熱弁。でもあまり興味がなかった私は、「へー、高そう。きっとお金持ちなんだろうな~」なんて思いながら帰りました。
しかしどうしても気になったので、彼女がご指名していたブランドの靴下の値段を、ネットで調べてみたのです。すると…確かに少々高いけど、私がすすめた靴下との値段の差は数百円。まあ、靴下ですもんね(笑)。
彼女の話しぶりからすると、一足何万円もするような感じでしたが。「これであんなに偉そうに話していたんだ…」と、あまりの見栄っ張りに、ちょっと引いた出来事でした。
■私でもそれくらい手は届く!(佳奈さん/29歳/パート)
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うちの子が誤って、友だちに盛大に泥水をかけてしまったことがありました。急いで謝罪し、親子揃って頭を下げたのですが、その子のママは「別にいいけど、この肌着Fっていうブランド物なのよね~。困っちゃうわ」と言ってきたのです。
実は私、そのブランドを知りませんでした。キョトンとしていると「え、知らないの? これだから最近の若いママは…」と、〝やれやれ〟とでも言いたげな仕草をしながら、ブランドの説明を始めました。
「素材にこだわった老舗ブランドで、肌着だけはそこのって決めているのよ。高額だからあなたには手が届かないと思うわ」と、〝見えないところにお金をかけています〟アピール。その場は、「本当にごめんなさい」と言って、なんとか収めて帰宅しました。
でも「手が届かないって、どれほど高いんだろう」と気になって母に聞いてみたんです。「そのブランドなら服は高いけど、肌着なんてたかだか数千円よ」と教えてくれました。確かに高額ですが「手が届かない」なんて言われるほどじゃありませんよね(笑)。
■ハイブランド戦争??(恵子さん/33歳/看護師)
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普段からなにかと金持ちアピールをするママ友がいます。彼女がとくに熱を入れて語るのが「子どもが身に着けるもの」について。先日、子どもの靴の話になったとき、いつものように彼女が口をはさんできました。
「うちは絶対にNの靴よ~。履き心地もいいし、嫌味じゃないでしょ?」と、これ見よがしに某スポーツブランドを名指し。(ブランド名言ってる時点で立派に嫌味だよ)と思いながらも、ウンウンと話を聞きます。
「Nの靴ってさ~、ロゴがはっきりしているでしょ? 遠くから見ても一目で分かるからいいのよね」と続けます。(やっぱりブランド主張したいんかい!)心では突っ込みつつも、引き続きウンウンと聞きます。
「子どもにNを履かせている人なんて、あんまりいないでしょ? だからいいのよ〜」。でももう私は、ここで我慢ができなくなって言いました。「へ〜。あ! そういえば! さっき〇〇さんのお子さんGの靴履いていた」。
誰もが知るとびきりのハイブランドの名を聞き、彼女は撃沈(笑)。すっかり押し黙って帰っていきました。自分でも性格が悪かったとは思いますが、小金持ち自慢はうんざりです!
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本当のお金持ちは自慢もしないし、お金持ちをひけらかすこともないそうです。ちっちゃい見栄マウンティングには、余裕を持って「聞きながら聞いてないテク」でも使っときましょうか(笑)。
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。