2019.06.20
2021.03.11
「お互いの呼び方で愛情がわかる」と言われるほど、夫婦の間の「呼び名」は大事なもの。新婚当初はラブラブで名前を呼び合っていたのに、いつしか「ねえ」「おい」と呼び名すらなくなってしまったら…夫婦関係もひんやりです。さんざん愚痴っていたママ友が、ポロリと漏らした「ラブすぎるキラキラ呼び名」。驚きつつもほほえましく思ったママたちのお話です。
■「白馬の王子様」の愚痴(凛々子さん/31歳/派遣)
iStock.com/AaronAmat
旦那への不満が爆発しそうになると、私を呼び出して愚痴を吐き出すママ友がいます。ママ友と旦那の愚痴大会で盛り上がるのは、まぁ一種の主婦のたしなみというもの。私も適当に旦那の悪口を言いながらストレス発散していたんです。
しかしある日、いつものように愚痴をまくし立てる彼女。ポロリと「それで昨日、プリンスがさ~」と言ったあと、(しまった!)という表情で、急に黙りこくってしまいました。さっきまでの騒がしさが嘘のような沈黙。
「え。もしかして、旦那さんのことプリンスって呼んでるの!?」からかうように言うと、彼女は恥ずかしそうにコックリうなづきました。なんでもつき合っているときからのあだ名だそうで、「白馬の王子様」が由来とのこと。
「なぁんだ~! いろいろ愚痴ってるけど、ホントは大好きなんじゃ〜ん!」。顔を真っ赤にしながらうつむく彼女の姿は、さながら「恥ずかしがり屋のプリンセス」でした(笑)。
■ロマンチックなプロポーズ秘話(澪さん/29歳/事務員)
iStock.com/Artem Peretiatko
旦那さんのことを「らいと」と呼んでいるママ友がいます。知り合った当初からずっとそう呼んでいたので、「らいと」という名前の旦那さんだとばかり思っていたのですが、実際の名前は違うと知ったんです。
初めて彼女の旦那さんに会ったときのこと「旦那のまさおです」と自己紹介され、びっくり。(え、じゃあ『らいと』ってなに?)という疑問が浮かびましたが、その場では聞けませんでした。
後日、彼女に旦那さんの呼び名について聞くと「らいと」はあだ名とのこと。その由来は「僕はきみを照らす光になりたい」というプロポーズから…そう「ライト」とは「きみを照らすlight」のことだったんです!
なんだか聞いているだけで、ムズムズこそばゆくなるような話。(あのおとなしそうな旦那さんが、そんなロマンチックなこと言うなんて~)と、ちょっとニヤニヤしちゃいました(笑)。
■クールなボスママの「アツアツ呼び名」(静香さん/28歳/営業職)
iStock.com/gradyreese
保育園のママ友たちとつき合いはじめた頃、親睦を深めるためによくお茶会を開いていました。その会を企画してみんなを招いていたのが、最年長のボスママ。気の強そうな顔立ちとハッキリした物言い。
彼女がいるだけで、その場が少しピリッとするような独特の存在感を放つんです。そんなボスママですが、あるときのお茶会で意外な一面を垣間見ることに。その日はそれぞれの旦那の呼び方について話していました。
「パパ」とか「あなた」とか、無難な呼び名が多いなか、ボスママは「銀河」と呼んでいるというのです。「本名なんですか?」と聞くと、ボスママは口ごもっていますが、どうもあだ名らしき雰囲気。
「それ以上聞くなオーラ」を出しているのはわかっていましたが、私はあえて「なんで銀河なんですか?」と突っ込んでみました。しばらく沈黙したあと観念したように「銀河みたいに心が広い人だから」と。
いつもはクールなボスママが、まさかそんなあだ名をつけていたなんて!! 衝撃すぎる事実でしたが、驚きと同時にグッと親近感が湧いたのも事実。このとき初めて(仲良くなれそう)と思ったのでした(笑)。
iStock.com/Ivanko_Brnjakovic
みなさん実は、旦那さんのことが大好きなんですね(笑)。確かにまわりに知られると少々恥ずかしいかもしれませんが、二人っきりなら問題なし。というか、むしろうらやましい限り! この先何年経っても、同じように呼べる関係でいられたら、すてきですね。
ライター:葛西 明