2019.06.07
2021.03.11
ママ友とのおつき合いでは、「会話上手」であることがとても大事です。でも、ただ面白い話ができればいいということではなく、人の話をよく聞いて周りとの調和をとって受け答えすること。そんなママ友づき合いの極意に反し、人の話を横取りしたり、結論まで勝手に要約したり。はたまた、自慢とマウンティングの山を築いたり…そんな困ったママ友の「会話のクセ」を、改めさせる方法とは?
■会話泥棒に気づいてない!(裕子さん/32歳/事務員)
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「会話泥棒」をするママ友にイライラしていました。まだ話が終わっていないのに「ところでさ~」と別の話をしてきたり、「要はこういうことでしょ!」と話を強制的に要約されてしまうんです。
たび重なると次第に学習していくもので、話を「盗られる」からイラッとするのであって、話を「盗る」ほうに回ってやろうと思いついたんです。しかし、話下手な私が会話に割り込んで、別の話をするのは至難のわざ。
そこで彼女の話を「感想まで要約してしまうこと」に徹しました。いつも聞いているママ友の話です、流れはよ〜く分かっています。「知ってる? 昨日ニュースで見たんだけど、あれって隣の市の…」という彼女。
「あぁ、知ってるわ。○○町で車が店に突っ込んだ話でしょ、ブレーキとアクセルの踏み違いだって。怖いわよね~」といった感じです。大事なのは彼女より多くの情報量を持つこと、話す隙を与えないことがポイントです。
するとしばらくして、業を煮やした彼女が「裕子さんって、人の話さえぎるわよね」と言ってきたんですよ。このときを待っていた私は、すかさず彼女に「あなたも周り同じことをしているの」と教えてあげました。
彼女はまったく気づいていなかったようで、さすがに反省したようです。それ以来、彼女が人の会話を盗むことはなくなったのでした。
■「少しの皮肉と少しの自慢」のさじ加減(恵さん/31歳/受付)
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なんでも張り合いたがるマウンティングママがいます。例えば「この前、○○温泉に家族で行った」と言えば、「私なんか去年10か所くらいの温泉に行ってきたわよ」と謎の競い合いをしてきます。
関わるのも面倒くさいので適当にあしらっていたのですが、それがおそらく「格下承認」と判断されたのか、マウンティングはエスカレート。そんな状況に耐え切れなくなったある日、ついに一矢報いてやったんです!
その日は、彼女のお得意分野のファッションの話をしていて、私が「ブランド物のコートを買った」という話すと、「私なんかブランド物のアイテムがありすぎて、着こなすのが大変よ」と返してきたんです。
(キタ!)と思った私は「あ~、だからいつもいろんなものが渋滞して、ガチャガチャしてるんだね〜」「私はちょっと恥ずかしいから、コート一点をどうシンプルに着こなすかを考えるわ〜」と。
それを聞いていた、周りのママたちも大笑い。それ以来、彼女が私にマウンティングを仕掛けてくることはなくなりました。
■「目には目を」旦那自慢の倍返し!(智子さん/34歳/パート)
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口を開けば、自慢話ばかりしているママ友がいます。最近のお気に入りネタは、銀行員をしている旦那さんの話。先日も「今年、旦那が支店長代理に昇進してね。将来の支店長候補なんて言われてるんですって!」と自慢していた彼女。
実はうちの旦那は同じ銀行に勤務、現在単身赴任中です。電話したとき、ふと「そういえば支店長代理って偉いの?」って聞くと、「いやー、係長に毛が生えたようなもんだよ」だそう。
「ちなみにあなたは?」と聞くと「本部の次長」とのこと。少なくとも支店長代理よりかはかなり偉いみたいです。せっかくこんな情報を仕入れたんだから、使わないわけにはいきません!
溜まりに溜まったうっぷんを晴らすため、期を待っていた数日後。いつものように旦那自慢をしていた彼女に「そういえば私の旦那、○○銀行の本部で次長しているらしいのよ~」と言うと、彼女の顔色は一気に変わりました。
そして慌てふためく彼女の話で、なんと彼女の旦那さんがうちの旦那の部下だったことまで分かったんです。それ以来彼女は、私に自慢話はおろか偉そうな口調で話すことはなくなりました。
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「会話のクセ」が強い人は、自分では意外と気づいていないことが多いようです。知らず知らずにマナー違反をしていることを、きちんと伝えることが必要ですね。
ライター:葛西 明