■辛すぎた「ワンオペ育児」が蘇ってくる(博美さん/58/事務員)

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いまでいう「ワンオペ育児」で、年子3人を育てました。正直なところ3人目が3歳になるあたりまで、そのときの生活や育児の記憶があまりありません。次から次へと流れ作業のように、日々をこなしていたと思います。 年子ということもあり、年頃になると3人の子どもたちは一気に家を出て行きました。近所の人からは「子どもがいなくなるとさみしいわよ」と言われていましたが、それ以上に私が感じたのは大いなる「解放感」でした! 毎週5人分の布団を干さなくてもいいし、洗濯ものだってごくわずか。夫と2人分の食材だと買い物も楽だし、食費も激減しました。そのぶん買い物帰りに、ちょっとおしゃれなカフェでお茶をしたりとゆっくりできます。 そんな生活に満足していたからこそ、娘に「孫ができるよ」と言われた瞬間、あのころの大変さを思い出してしまって。孫は絶対にかわいいだろうし、娘を助けてあげたいと思ういっぽう「また育児か…」と憂鬱になってしまいます…ダメなおばあちゃんですよね。