バトルの末に娘が発した、本質を突くある言葉

とはいえ、「はい、じゃあ黙ってます」とは、なかなかならないのが親。特に「お金の使い方」「モノの大切さ」に関しては、抵抗がありました。 ところが、地域の学校じゃないので、友人と遊びに行くにも交通費がかかる。通学に時間がかかるのでお腹がすき、おやつや自販でドリンクを買う。土曜日は学校のカフェテリアで食べたい。 加えて、先輩に誘われてのお出かけはあるし、ほしいものもドライヤー、休日の私服と、娘の欲求は切れることがありません。

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足りない分は、その都度話し合って渡していましたが、 「なんでそんなにかかるの?」


「だって、先輩が連れていってくれるお店だから仕方ない」 「なんでママが出すの?」


「だって、これは文房具じゃん」 釈然としないままお金を突き出す私と、いつもお小言つきで気持ちよく出してもらえない娘…。 しまいには、娘がおこづかいで買っているものまで、「ムダ遣いして」と思うようになり、時には私が大きな声を出したり、娘が涙ぐむようなことも起きてきました。 関係も悪くなる一方で、どうしたものかと困り果てていたあるとき、娘から強烈な一打をくらったのです。 いつものように、お金を差し出しつつ「いったいくらかかってると思っているの!」と高圧的に出た私に、 「お金の権利を持っているのは親。その親に言われたら、子どもはどうすることもできない。ずるい…」と彼女は悔しそうにつぶやいたのです。