4ヶ月で幼稚園退園を勧められた

——乳幼児期はどんなお子さんでしたか?

 

そらさん:

すごく育てやすい赤ちゃんでしたね。夜はよく眠ってくれて、人見知りも病気もほとんどしない。早い段階から「言葉が通じているのかな?」と思うような場面が幾度もありましたし、おしゃべりも7ヶ月頃から早いほうでした。

 

初めて違和感を抱いたのは、2歳半で幼稚園に入れたときです。登園時はギャン泣き、保育参観でみんなが歌っている横で寝そべるなど、とにかく馴染めなくて。「このままでは集団が嫌いになるかもしれない」との先生からの助言もあり、4ヶ月で退園となりました。

 

その頃から洗濯機や乾燥機が回るのを延々と見ている姿に、「発達障害かもしれない」という考えはよぎりましたが、同時期に離婚も重なっていたため、「環境の変化によるストレスだ」と頭の中で打ち消していました。

 

その後は3歳半から保育園に入り、年長時には別の幼稚園に移ったのですが、やはり集団生活でパニックを起こしてしまう場面が多かったです。

 

息子は思考や行動に強いこだわりがあるため、曖昧なルールに臨機応変に対応することが難しく、それができないと泣きわめくなどパニックを起こしてしまいます。一方で、言語能力や知識の吸収力はずば抜けて高い。

 

ですから、数分前には丁寧語や敬語を織り交ぜて難しい話をしていた子が、突然ひっくり返って泣きながら自分の頭を叩きはじめるということも多々あって。そのたびに周囲からはギャップに驚かれました。

 

その頃はシングルマザーで実家に住んでいたのですが、そこら中にかんしゃくスイッチがあって、そのすべてに泣き叫ぶ息子に私が耐えられなくなり、手を上げてしまうこともありました。ただ、そのたびに家族が違う部屋に引き離してくれたり、頭を冷やす時間をくれたりして、助けられました。

 

友人たちにも話を聞いてもらえましたし、Twitterで同じ境遇にいるママたちと悩みを共有できたことも大きな救いでした。