間違った子どものほめ方6:心にもないことをほめる


子どもが一生懸命描いた絵を見せにきたけど、はっきり言って何が描いているのかも分からない…ということもあると思います。 でも、いくらほめるポイントが見つけられなくても、いつも適当に「わーすごーい、上手」だと、子どももさすがに心にもないほめ言葉だと感じてしまいます。 だんだん面白くなくなって、次はあれを描こう、こんな風に描いてみよう…とは思えなくなりますよね。

 

そういう時は、口先だけでほめる前に何か質問してみましょう。 「どの色のクレヨンを使ったの?」でもいいですし、「このへんは赤とか黄色がいっぱい集まってるね、何を描いたの?」等とたずねると、きっと色々教えてくれるはず。 そこを手掛かりに、「そうか、これはちょうちょなんだね!ふわふわしてほんとに飛んでる感じが出てるよ」のように、小さなカケラでもいいので、本当にいいと思えた部分をほめましょう。

 

ママやパパが真剣に「手がかり」を探す行為そのものが、子どもにとっては称賛のひとつともいえます。

 

まとめ


一歩使い方を間違うとマイナス効果があるかもしれない「ほめ方」。  でも、「ほめて子どもの意欲を出そう」などと考えすぎず、下心なく子ども自身をよく見ていれば、そこまで難しいものではないと思います。 そして、子どもが本当に「今、ほめてほしい!」という顔をしている時は、何も考えず、思いっきりほめてあげて下さいね。

 

文/高谷みえこ