過敏性大腸炎は珍しくない!


「夜尿症」や「起立性調節障がい」以外にも、学生を悩ませる病気はあります。以前放送された『わんぱく大作戦』(TSSテレビ系)では、小学生から高校生へと学年が上がるごとに発病率が上がっていく「過敏性大腸炎」をピックアップ。「お腹痛い…」と訴える子どもの症状と治療法を学びました。

 

番組で取り上げた「過敏性大腸炎」は、ストレスが原因の現代病です。大人でも“緊張するとお腹が痛くなる”といった症状はありますが、子どもの場合はさらに深刻に受け止めなければいけません。「くぼ医院」の窪弘之先生は、症状が悪化してくると日常生活や学校生活に支障をきたすケースもあるとコメント。さらに周囲に理解されにくい病気なので、心身症や適応障害を併発する可能性もあるそう。

 

改善策としては「生活指導」「食事療法」「心理療法」などが挙げられますが、最も大切なのは“完治を目指さないこと”。日常生活を支障なく送れる70~80点に目標を下げて、根気よく治療していきましょう。

 

放送終了後には、子育てママたちから「10人に1人の確率で発症してるなんて知らなかった…」「まじめな子ほど神経質に物事を捉えがちだもんね」などの反響が続出していました。

 

子どもだけの問題にせず、家族で一緒に乗り越えられるといいかもしれませんね。

 

文/牧野聡子