『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』(藤子・F・不二雄著/小学館)

『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』表紙

かけて『月間コロコロコミック』で掲載された『大長編 ドラえもんシリーズ』の作品で、2009年には『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』というリメイク版の映画が作られたほどの人気作です。

  

超空間の事故により、ある惑星とつながったのび太くんたちの部屋。そこの住民と友情を育みますが、惑星を採掘して利益を得ようとする企業との抗争に巻き込まれてしまって…といったお話です。いつもダメなのび太くんが、別の星でガンマンの才能を発揮するなど、これまでにないほど活躍している珍しい(?)物語とも言えますね。環境が変われば、短所が長所になったり、逆に長所が短所となったりすることもあるのです。学校生活で上手くいかにことがあっても、落ち込まずそれを長所にする方法を考えてみよう!と勇気が湧いてくる作品です」

 

『ドラゴンボール超』(鳥山明原作・とよたろう漫画/集英社)

ドラゴンボール超の表紙

最後に、「これも親子で盛り上がれそう!」と山内さんが勧めてくれたのは、『ドラゴンボール超(ドラゴンボールスーパー)』。20年以上前に完結している原作「ドラゴンボール」の続編で、2015~2018年の朝のアニメ枠でも放送していました。取り上げている時期としては、魔人ブウ以降の空白期間についてですので、主要なキャラクターもたくさん出てきます。

 

複数の宇宙(並行世界)の話が出てきて、科学的な側面が楽しめところも、このマンガの特徴。異なる宇宙空間ごとで、キャラクターの性格も変わり、今の世界だけが全てではないと感じさせてくれる奥深い作品となっています。誰でも知っている作品なので、どのキャラクターが一番強いか家族や友達とで話し合うのも盛り上がりそうです

 

山内さんの話を聞いていると、「早く読んでみたい!」と思う人もいるのでは? きっとこれまで知らなかった新しい世界に出会えるはずです!

 

PROFILE 山内康裕

山内康裕プロフィール写真
1979年生まれ。法政大学大学院卒業後、税理士を経てマンガナイトを結成、2020年に一般社団法人化。マンガの可能性に着目し、マンガがリーチできる領域を広げることを目的に「これも学習マンガだ!」事業を展開している。共著に「『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方」(集英社)、「人生と勉強に効く学べるマンガ100冊」(文藝春秋社)など。

 

文/立岡美佐子