■インターナショナルスクールの種類

インターナショナルスクールにはさまざまなタイプがありますが、大きく分類すると3つに分けることができます。 まず最初に、第一言語が英語の国の人が自国民のために日本に設立した、アメリカンスクールやカナディアンスクールなどがあります。


国の教育カリキュラムに沿った教育を行っており、授業はすべて英語で行います。外交官やビジネスマンの子どもを教育することを目的としており、基本的に母国への進学を目指した指導を行います。


こうしたインターナショナルスクールは数も少なく、日本では数校ほどしかありません。 欧米の教育機関や団体により作られたインターナショナルスクールもあります。外国籍の子どもだけでなく、日本人の子どもを含めたさまざまな国の子どもを受け入れており、母国のカリキュラムに従って英語で授業を行います。


母国の日本校として運営されているので、それぞれの母国の卒業資格を取得できます。


卒業資格として、世界で認定されている国際バカロレア資格を取得できるスクールもあります。 日本人の子どもの英語教育をするために、日本の学校や団体が設立したインターナショナルスクールもあります。


和製インターナショナルスクールとも呼ばれており、英語の教育を望む保護者が増えたことから、急増しているスクールです。


現在、日本で一番多いタイプのインターナショナルスクールです。日本人の子ども数が多いのが特徴です。

■誰でも入学できるわけではない

インターナショナルスクールは学校によって入学基準が異なるため、だれでも入学できるわけではありません。 外交官や帰国子女向けのインターナショナルスクールなどは、保護者のどちらかが外国籍で英語を話せなければならないなどといった、審査基準があります。 また、子どもの英語力も入学条件に加わっていることも多いため、親子ともに一定基準の英語力がないと、入学は難しいといえます。スクールによっては学力だけでなく、英語力のテストを準備している場合もあります。 ただ、最近では敷居の低いインターナショナルスクールも増えており、入学基準が緩いスクールも少なくありません。 日本人団体が運営しているインターナショナルスクールは、英語力をそれほど望まないことも多いため、英語が話せなくても入学できるインターナショナルスクールもあります。 入学基準が厳しいスクールでも募集している生徒数に満たない場合や、経営状態によっては入学基準を低くすることもあるようです。