157-2

■昔の常識は今の非常識?

現在は空前の猫ブームですが、猫は昔からポピュラーなペットとして愛されてきました。動物好きの家庭で育った人なら猫と一緒に過ごした経験のある人も少なくないでしょう。 ところで、猫の飼い方は今と昔では異なる部分もあります。昔の常識が通じないこともありますので、現在常識とされていることを知り、猫を家族として迎え入れるときに備えておきましょう。 例えば昔、猫は外出用の猫窓を用意しておき、好きな時間に家と外を行き来させるのが普通でした。首輪のついた猫を外で見かけることもあったと思います。 しかし今は猫は室内飼いが主流になっています。なぜかというと、外には危険があるためです。 室内飼いがメインとなった現在より、半分放し飼いにしていた昔の方が猫が交通事故に遭う危険性は高かったはずです。また、昔は猫が外でケンカをして家に帰ってくるケースがありましたが、外に出さなければかわいがっている猫がケンカで怪我をする心配もありません。 今では、飼い猫が外で不衛生な場所や生き物と接触することによる病原菌の感染も防げるため、室内飼いの方が安全という考え方になっています。 外に出さない代わりに室内にキャットタワーを用意したり、猫用のおもちゃで遊んであげるなど運動不足解消のための工夫も必要です。 昔は猫に人間の食べ物や残り物を与えていた家庭もあったかと思いますが、今では猫には猫専用の食事を与えるのが常識になっています。栄養バランスや、病気予防に配慮されているため、愛猫に健康で長生きしてもらうためにも、猫には猫専用のキャットフードを与えるの良いのではないでしょうか。 猫を家族として迎える前に、まずは家族みんなが安全で快適に生活できるよう環境を整え、飼い方を勉強した上で、迎え入れられると良いのではないかと思います。