探偵がチームで行動し、車とバイクの連携が重要

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「相談者から聞く他社の調査の失敗理由は、追っている相手を見失った、まかれた、追尾がバレたなど初歩的なミスです」(若梅さん)  ひとつの案件に費やせる探偵の人数が少ないと、このようなミスが起こりがちだとか。

 「考えてみてください。都心の高層ビルに夫が務めていたとします。出口は地下、1〜2階に渡って数か所あります。どこから何時に出てくるかわかりません。

さらに、いつもは電車行動なのに、いきなりタクシーに乗りました。さあ、どうしましょうか?」(若梅さん)  追う相手の移動手段は徒歩だけではありません。車、電車、バイク、自転車……、探偵はすべてに対応しなければなりません。また、探偵が車を用意していたとしても、追う相手とは反対方向に車を止めていたら、急なUターンは出来ず追尾は不可能です。  「私たちは業務用無線を使ってチーム行動をとっています。この場合、数名で出口を押さえ、タクシーに乗ったら、まずは小回りがきくバイク班が動きます。さらに無線で連絡をとりながら車両班が続きます」(若梅さん) しかも車は2〜3台間をおき、ピッタリ後ろにはつかないそうです。 「同じ車がずっと後ろをついてきたら怪しまれますよね? 私達はチーム行動をとっているので、2台の車両で交互に追尾していきます」(若梅さん)  そこまでしないと、相手に怪しまれる危険があるそうです。