分野別に見た大学ランキングは?


各分野ごとのランキングを見ると、また違った傾向が。例えば「教員・学生の交流、協働学習の機会」「授業・指導の充実度」「グローバル人材育成の重視」といった項目で評価される「教育充実度」の分野では、「国際教養大学」が1位に輝きました。その下は2位「国際基督教大学」、3位「筑波大学」、4位「上智大学」、5位「立命館アジア太平洋大学」という結果に。グローバルな教育に力を入れている大学が強い傾向で、「国際性」の分野でも上位を占めている大学ばかりです。

 

「教育リソース」の分野は、1位「東京大学」、2位「東京医科歯科大学」、3位「京都大学」、4位「東北大学」、5位「浜松医科大学」というランキング。こちらは「学生1人あたりの資金」「学生1人あたりの教員比率」「教員1人あたりの論文数」「大学合格者の学力」「教員1人あたりの競争的資金獲得数」で評価される分野で、「東京大学」が断トツのトップとなっています。

 

ちなみに2019年の「THE世界大学ランキング」は、1位「オックスフォード大学」、2位「ケンブリッジ大学」、3位「スタンフォード大学」、4位「マサチューセッツ工科大学(MIT)」、5位「カリフォルニア工科大学」という結果に。同ランキングで日本の大学はトップ40にも入っていませんが、ランクインした校数は昨年の86校から103校へと増えていました。

 

来年はどのようなランキングになるのかわかりませんが、日本全体の順位が底上げされていると良いですね。

 

文/河井奈津