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生き抜く力をつけさせるため、子どもの自己肯定感をどう育てる?

子育て

2021.02.08

2021.02.10

子どもを追いつめないために

—— 居場所が複数あれば、1か所で辛いことがあってもしのぐことができるということですね。

 

末木さん:

居場所が複数あることは、「自分がそこでしっかりできている」と感じさせることにもつながります。

 

子どもや若者の自殺は、いじめが原因のものが多く報道されていますが、実際の統計を見てみると、「勉強ができないこと」を苦にしているものも少なくありません。

 

勉強は、子どもにとって非常に重要なものなのです。1日の大半を過ごす学校で、勉強、評価される。それが子どもにとって重要な意味を持つのは当然のこと。

 

実際には、勉強が苦手でも立派に生きている人はいくらでもいますし、勉強で全てが決まるわけではない。「勉強は大事」という価値観に取りつかれて一部の子たちが追い詰められてしまうのは、心が孤立することにつながるわけです。学校以外の世界を教える意味でも、複数の居場所を持てるようサポートすることは大切だと思います。

 

—— 親も成績にこだわりすぎないほうがいいのかもしれませんね

 

末木さん:

「学校でたくさん友だちを作って、いい成績を取るのが幸せな人生の絶対条件」というような思い込みは捨てて、さまざまな生き方を許容する柔軟さを持つことは、わが子のメンタルヘルスを守るためにも大事です。

 

 

子どもが自分の人生を肯定するには何より自己肯定感が大切。そしてそれには親が一つの居場所や価値観に拘らず柔軟さを持つことが必要だと教えていただきました。次回は子育て世代の女性が自分の人生を肯定する方法について、引き続き末木さんに伺います。

 

悩み・困りごとがあるときは…

まもろうよ こころ|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

 

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PROFILE:末木新(すえき・はじめ)さん

和光大学現代人間学部 心理教育学科准教授。2012年、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程修了、教育学博士。臨床心理学、自殺学を専門とする。論文「自殺系掲示板の持つ自殺予防効果の構造」は、「臨床心理学」誌の臨床心理学論文賞、第31回電気通信普及財団賞テレコム社会科学賞を受賞した。著書(単著)に『自殺学入門』(2020, 金剛出版)、『自殺対策の新しい形』(2019, ナカニシヤ出版)など。

文/鷺島 鈴香 イラスト/小幡彩貴

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