見えづらい子どものネット社会に先生も悩んでいる

子どもたちの見ているネットは大人と少し違います。情報はYouTubeやSNSで検索し、SNSの繋がりはほぼ学校の知り合いです。

 

以前のように学校の裏掲示板など誰でも見られるところでいじめが行われるのではなく、各自のSNSで行われます。

 

そこで一部の先生達は、学校名でTwitterやInstagramを検索し、プロフィールに校名を入れている子が悪いことをしていないか、もしくはトラブルに巻き込まれていないかを確認しています。

 

それでも生徒がアカウントを非公開にしていたり、Instagramのストーリーズのように見えづらい場所に投稿したりしていると、トラブルに気づくことができません。特にLINEを含めたメッセージでは、個人対個人の閉じた世界になってしまい、様子をうかがい知ることができません。

 

私が以前お話しした先生方も、生徒の様子が把握できないことが悩みだと言っていました。SNSは次から次へと新たなサービスが生まれ、子どもたちの使い方もどんどん変わります。先生方も情報を必死に収集していますが、閉じた世界のことは把握できません。普段の生活から様子をうかがい知るように努力されているとのことでした。

 

また、スマホのメリットに目を向けたいという先生にもお会いしました。子どもがつらいときは親友にメッセージで相談したり、新たな知識を得たいときにはいくらでも情報を掴めたりと利点もたくさんあります。不安な面にとらわれないで積極的に使わせたいとのことで、これからの時代に即した考え方だと感じました。