共働き社会が重視すべきは、性差ではなく個体差

夫婦の睦まじさがうかがえるショット

──ママもパパもともに働き、ともに子どもを育てる時代、社会はどのように変わればママは生きやすくなると思いますか。

 

犬山さん:

私の願いは、男だから女だからということではなく、個人個人が自分の持っている能力を生かし、適切に判断してもらえるようになることです。少しずつそうなってきているとは思いますが、現状は、女性のほうが家事育児を多くやるのがまだあたりまえだと思われています。これは男性にとっても不幸せなことですよね。「僕は外で仕事をするより、もっと子どもと向き合いたい」と思っている人もいるはずです。男だから女だから、ではなくて、個人の意見が尊重されるようになっていってほしいと思っています。


持てる知識を共有し、お互いにいたわり合う気持ちを忘れず、味方としてのスタンスで話し合うことをあきらめない。その積み重ねこそが、夫婦の絆を強くするのですね。夫に言いたいことは山ほどあるという人も、まずは小さなリクエストから始めてみてはどうでしょうか。

 

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取材・文/林優子