男:女:ロボット=1:1:1の新しさ

だからこそ、2016年に「ガラピコぷ~」が始まったときは衝撃を受けました。

 

メインキャラは3人。

 

はちゃめちゃで突進型のトラブルメーカーの女の子「チョロミー」と、優しくて内気で絵を描くのが好きな男の子「ムームー」、そしてデータが初期化された記憶喪失状態のロボット「ガラピコ」。

 

ロボットという「無性」枠のキャラを登場させることで、女:男:?=1:1:1という、これまでになかったバランスのチームが誕生したのです!

 

「ねえねえ、こういうチーム構成って『おかあさんといっしょ』史上初じゃない!?」

 

興奮してママ友に話を振ってみるも、返ってくるのは「ふーん、そうなの?」という薄い反応だけ…(涙)。

 

じゃあ実際はどうなんだろう、と歴代の人形劇キャラクターを調べてみたところ、やっぱり「ガラピコぷ~」は新しかったのです。

 

以下、私がリサーチした過去の人形劇の放送年、タイトル、メインキャラの男女比を並べてみます。

 

  • 1代目(1960~67) ブーフーウー(男3)
  • 2代目(67~69) ダットくん(男2女1)
  • 3代目(69~71) とんちんこぼうず(男3)
  • 4代目(71~74) とんでけブッチー(男2女1)
  • 5代目(74~76) うごけぼくのえ(男2女1)
  • 6代目(76~79) ゴロンタ劇場(男3)
  • 7代目(79~82) ブンブンたいむ(男3)
  • 8代目(82~92) にこにこ、ぷん(男2女1)
  • 9代目(92~2000)ドレミファ・どーなっつ!(男3女1)
  • 10代目(00~09) ぐ~チョコランタン(男2女2)
  • 11代目(09~11) モノランモノラン(男2女1)
  • 12代目(11~16) ポコポッテイト(男2女1)
  • 13代目(16~現在)ガラピコぷ~(男1女1ロボット1)←New!

質・量ともに想像以上に「男の子」寄りだった

「ほーらやっぱり!」と思わずドヤ顔になりましたが、歴代作品のジェンダーバランスは圧倒的に男の子が優勢でした。

 

最も多い男女比の構成は「男2女1(3人組)」の6作品。「にこにこ、ぷん」「ポコポッテイト」もここに入ります。

 

その次に多かったのは、メインキャラが「全員男の子」の3人組という4作品。ところが、この逆パターンはゼロ。つまり、メインキャラが「全員女の子」の人形劇は、過去に一度も放送されていないんですね。

 

その他は、「男3女1(4人組)」「男2女2(4人組)」が各1作品という結果に。

 

そういう意味でも、「男1・女1・その他1」の「ガラピコぷ~」はやっぱり新しい!と言い切ってしまっていいでしょう。