貧しい家庭の子どもは自己肯定感が低い!?

子どもの生活水準を上げるために様々な施策がおこなわれていますが、貧しい家庭の子どもたちはどのような面で苦労しているのでしょうか? 神奈川県では以前、「子どもに係る支援者・相談者を対象とした子どもの貧困に関する意識調査結果」を公開。“神奈川県内で子どもの支援や相談などに携わる人”約2000名を対象に、“貧困の状況にある子どもはどのような面で困難を抱えていると感じますか?”と質問しました。

 

結果を見ていくと、最も多かったのは「心身の発達に必要な生活習慣や食事の提供がされていない」の55.8%。次いで、「学習についていけない(49.5%)」「自己肯定感・自尊感情が低い(45.5%)」といった回答があがっています。

 

また同調査では“貧困の状況にある子どもに対して、現状を改善するための支援”についてリサーチ。「進学・就労へ継続的な相談窓口や経済的支援(51.5%)」が1位にのぼり、「学校や家庭以外での学習支援(48.8%)」「学校や家庭以外での食を伴う居場所の提供(42.2%)」なども高い割合を占めました。やはり経済面や学習面での支援を支持する人は多いようです。

 

子どもを笑顔にさせる無償支援が、今後も増えていくことを願いたいですね。

 

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文/内田裕子

参照/神奈川県県民局次世代育成部子ども支援課「子どもに係る支援者・相談者を対象とした子どもの貧困に関する意識調査結果」https://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/902996.pdf