日本の紙オムツ使用枚数は増加していく!?


実際のところ紙オムツを下水道に流すシステムは、どのくらいの人が希望しているのでしょうか? 国土交通省が公開している資料「Aタイプ(固形物分離タイプ)の実証試験等実施における基本的な考え方(案)」には、「紙オムツ分離装置の利用意向」についてのアンケート結果が掲載されています。

 

同調査では一般消費者と介護関連施設に分けて聞き込みを実施。一般消費者の59%が「とても使ってみたい」「どちらかというと使ってみたい」と答えています。一方で介護関連施設の結果を見ると、75.7%が「使ってみたい」と回答。紙オムツの処理方法に困っていた人は多いようです。

 

さらに同資料では紙オムツの消費に関する、恐ろしいデータも明かされました。高齢化社会が進展するにつれて、今後の紙オムツ使用枚数はどんどん増加。現在は年間121億枚の紙オムツを消費しているのに対し、2030年には135億枚、2040年では142億枚になると予測されています。ゴミを減らすためにも分離装置の普及に期待したいところですね。

 

使用済み紙オムツは子育て世代や介護職だけではなく、地球の環境問題にまで発展しているようす。これからどのように下水道処理が実現するのか、注目していきましょう。

 

文/内田裕子