トライアルで明らかになった“LINEによる子育て支援”の需要


実際にどのような効果があるのか、昨年行われたトライアルの結果を見てみましょう。昨年に東京都はLINE相談のトライアルを実施。11月1日~14日の間で検証したところ、相談件数は全640件。保護者からの相談が多く、子どもは65人でした。また、土日よりも平日の方が相談件数が多いという結果に。

 

保護者が相談した内容を見てみると、“子どもの育成”に関する投稿が84件で最多です。次いで「その他(65件)」「心配ごと全般(58件)」「虐待相談(44件)」という内容。一方、子どもからの相談で一番多かったのが「心配ごと全般(21件)」でした。

 

利用後の結果を聞いたところ、「解消」と答えた人は143件。他には、「他の窓口を案内(81件)」「相談者の都合による終了(163件)」「間違い、無応答(181件)」などの回答が寄せられています。

 

子どもからの相談を気軽に行えなえる点が好評で、「親に感じている不満は友達に相談しにくいです。窓口を作ってくれたおかげで心に余裕が持てました」「周りは親の肩を持つから参考にならない。第三者の意見はとても為になる」などの声も少なくありません。