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「中1ギャップ」は入学直後だけじゃない!?親にできる対策…何が子供のため!?

子育て

2021.06.26

「中1ギャップ」という言葉を聞いたことはありますか?

 

中1ギャップとは、中学校に入学した子供が、学習面や生活面で小学校と比べて大きく変化する環境に適応できずに戸惑う様子を表した言葉です。

 

元気がなくなる・腹痛や頭痛などの体調不良、成績が下がる、遅刻欠席や不登校などさまざまなトラブルの原因にもなるといわれています。

 

また、入学直後だけではなく5月の大型連休明けや夏休み明けなどに子供の様子がおかしいと感じる保護者もいるため、中学校入学後しばらくは注意が必要だといいます。

 

この春に中学校に入学したお子さんのママ・パパはもちろん、現在小学生のお子さんがいる人も、中1ギャップの原因や対策を確認してみましょう。

中1ギャップの原因は、5つの「変化」

中学校では小学校と比べ大きく環境が変わるため、その差が大きければ大きいほど、また子供自身にとって受け入れがたい変化であればあるほど、ギャップも大きいものとなります。

中1ギャップの原因1)生活リズムの変化

中学校の学区は小学校のおよそ2~3倍の広さであることが多く、特に学区の端の方に住んでいる子は、小学校よりも朝は早く、帰りも遅くなります。

 

また部活に入る子も多く、学校で過ごす時間は小学校よりずっと長くなります。

 

さらに帰宅後塾に行く場合、夜7~8時頃からスタートして9~10時に終わるなど、平日はほとんど家にいない…と話す中学生ママは少なくありません。

 

こうしたスケジュールにすぐに慣れてついていける子もいますが、なかなか慣れず「毎日忙しすぎる!」と感じる子も少なくありません。

中1ギャップの原因2)成績評価の変化

一部の学校を除き、小学校では基本的に「その学年で身につけてほしい知識や技能が理解できているか」という観点で成績がつけられます。

 

お子さんの小学校の通知表には二重丸と丸しかないという人も多いのではないでしょうか。

 

しかし中学生になると、ほとんどの学校で教科ごとに5段階で評価され、定期テストや実力テストの学年順位が示されるようになります。

 

子供によっては、競争や順位をつけられることに大きなプレッシャーを感じたり、順位が低いことにショックを受ける子もいます。

中1ギャップの原因3)人間関係の変化

小学校では保育園や幼稚園の幼なじみや6年間を通して気心の知れた友達に囲まれていた子も、中学校で他の小学校出身の子たちと合流し、人間関係がガラリと変わります。

 

小学校時代の仲良しの子と学区の関係で別の中学校になってしまったり、私立中学校と公立中学校で離ればなれになることもあります。

 

また、クラスでメッセージアプリのグループが作られるなど、スマホを介した友達付き合いが小学校よりも本格化してきます。

中1ギャップの原因4)上下関係の変化

小学校ではやさしいお兄さんお姉さんだった上級生は、中学校では敬語で話しかけたり、校内で会えば大声であいさつしたりしなければならない先輩へと変わります。

 

学級担任は、昭和の時代と比べれば生徒に寄り添ってくれる姿勢の先生が多い印象ですが、部活では礼儀に厳しい顧問の先生もいます。

 

こういった変化をスムーズに受け入れられず戸惑ってしまう子も。

中1ギャップの原因5)規則の変化

中学校では、制服の着方から髪型・持ち物など、小学校よりも細かく校則が定められていることが多く、小学校が比較的自由だった子はきゅうくつに感じることもあるでしょう。

中1ギャップを予防するために親ができること

現在、中学1年生のお子さんがいる人や、中学校入学をひかえた小学校高学年のお子さんがいる親御さんが、家庭でできる中1ギャップへの備えとしてはどんなものがあるでしょうか。

1)否定せずに話を聞く

子供が小学校時代に仲良しだった子と中学校が離れてしまった場合、その子は、新しい環境で心のよりどころがない状態で日々がんばっています。

 

知り合ったばかりのクラスメイトにはなかなか話せない本音を、親に聞いてほしいこともあることでしょう。

 

そんな時は、たとえ大人から見れば「あなたの考え方が間違ってるんじゃない?」「もっといい方法があるのに」と思っても、まずは口に出さずに最後まで聞いてあげましょう。

 

何かアドバイスするにしても、いきなり言われるのとひとしきり聞いてもらった後とでは子供の気持ちや受け入れやすさは大きく異なります。

 

毎回否定されたり注意されたりでは、子供はだんだんと「どうせ叱られるだけ」と何も話さなくなってしまうため、否定せずにひととおり聞くのが話しやすい雰囲気づくりのコツです。

2)事前の情報共有

中学校に入ってから、「えっ?こんなことがあるの」と驚くよりも、事前にあるていど知っていたほうがギャップが少なくて済みますよね。

 

テスト前にノートやワークの提出が必要なことや、範囲に沿って勉強することなど、授業で言われてもよく聞いていなかったという子もいます。

 

スマホのトラブルも中学校ではより深刻化しやすいため、小学校時代からスマホを使っている子でも、入学前に改めてルールや安全な使い方を親子で確認するのがおすすめです。

 

ママやパパの中学生時代の経験などもまじえ、ネガティブな面を強調しすぎないよう、バランスよく情報を伝えてあげられるといいですね。

3)学校との連携

保育園や幼稚園から小学校に入学した時、親と学校の接点が激減し「様子がまったく分からない」と困った経験のある人もいるのではないでしょうか。

 

中学校ではますます親が学校に行く機会が減る傾向があり、わが子は毎日楽しく通えているのかどうか、困っている様子はないかを見聞きする機会も少なくなります。

 

小学校時代から心配な点があれば、入学時の書類に記入して様子を見てもらう、PTA役員やボランティアに参加して学校に行く機会を作るなど、学校との連携をこまめに取るのもいい方法です。

おわりに

小学校と中学校の環境の変化は、程度の差こそあれ必ず発生します。

 

ただ、その子の性格や周囲の人との巡り合わせなどで、スムーズに適応していける場合と、ギャップの大きさに飲み込まれてしまう場合があります。

 

いずれにしても、中1ギャップは、最終的には子供自身が乗り越えていかなければならないもの。

 

親にできることは多くはありませんが、今回の記事も参考に、共感的に話を聞いたり事前に情報共有したり…を心がけていきたいですね。

文/高谷みえこ

参照/新潟県教育庁義務教育課「中1ギャップ解消プログラム〜中1ギャップの解消に向けて~」 https://www.kairyudo.co.jp/general/data/contents/05-data/magazine/kyoiku-eye/vol02-3.pdf
文部科学省 教育課程部会・児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ合同会議「学習評価に関する資料」 https://www.mext.go.jp/content/1411548_2.pdf

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