ゲームOKの子どもの方が勉強に集中できてる?


とはいえ最近の保護者たちは、あまりゲームを禁止にしてはいない模様。以前「朝日学生新聞社」が行ったアンケートでは、子どもとゲームに関する興味深い実態が浮かび上がっています。

 

同アンケートによると、ゲームを禁止にしていない家庭は全体の95.4%。ゲームを遊ぶ時間の1日当たりの平均は50.6分でした。また勉強への集中力について保護者に尋ねると、ゲームOKの家庭は74.8%の人が集中してできていると回答。ゲームNGの家庭は60.0%となっており、勉強への集中力はたいして変わらないようです。

 

アンケート結果を受けて東京都小金井市立前原小学校の校長・松田孝先生は、「今の子どもたちは、生まれたときからゲームやデジタルの中で育っています。ゲームがあるのが当たり前なのですから、無理にシャットアウトするのは良くないと思います」とコメント。また「親御さんからすれば、ゲームに依存したり目が悪くなるなどもあり、ゲームから遠ざけようとするのでしょうが、子どもたちはこれから先もゲームやデジタルと関わらない環境に暮らすことはありません。ですから、自然と触れさせることで、ゲームに対してどう付き合っていくか、自分で判断する主体性を育むことが大切です」とも語っていました。

 

頭ごなしに禁止するのではなく、つき合い方を教えてあげる方が良いのかもしれません。

 

文/牧野聡子