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「子供同士の喧嘩に親は口を出すな」は正しいのか?

子育て

2018.06.25

2020.10.11

 

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赤ちゃん時期はおもちゃの取り合い程度だった子ども同士のけんかも、だんだんと成長してくるにつれ理由も色々になってきます。感情が豊かになり、自己主張ができるようになってきたという成長の証でもあるのですが、保育園のお迎え時や、子ども本人から、けんかしたことを度々聞かされるとやっぱり心配。また、親が見ている前でけんかが始まってしまうと、どこまで口を出したらいいのか、無理にでもやめさせるべきなのか…悩んでしまいますね。ママの中でも温度差があるのでますます難しいこの問題について、保育園の見解も聞きながら考えてみたいと思います。

 

幼児期の喧嘩のメリット


一人っ子や保育園に通っている子の場合、家庭では子ども同士のけんかを目にする機会は少ないので、もし、なにかの時に目の前で子どもが他の子と揉めて叩いたり叩かれたり…が始まったら、驚いて止めようとするママが多いと思います。

 

たしかにけんかは良くないことではあるのですが、幼児期に、危険のない範囲でけんかを体験することにはメリットもたくさんあります。

 

「ルールを守ろうね」「バカとか死ねとか、悪口はダメだよ」などは、ママも日頃から言い聞かせていると思いますが、それはあくまでも理論上のこと。

 

言葉で言われるのと、実際のけんかを通じて「ルールを守った方がけんかにならず、結局自分も楽しく遊べた」と実感したり、悪口を言われた時のイヤな気持ち、泣かせてしまった時の後味の悪さなどを実際に感じたりするのとでは、納得の度合いが大きく違ってくるでしょう。

 

また、ママはたいてい子どもがみなまで言わなくても、どうしたいのか察することができます。しかし家の外では、察してもらうのではなく自分で思いを口に出す必要性があることを、けんかの後の話し合いを通じて学ぶこともできます。

 

小学生になると、保育園や幼稚園と比べて、子ども同士のかかわりを先生がずっと見ているのは難しくなります。保護者の送り迎えもないため、親同士もまったく面識がないことも。

 

入学前のお子さんならば、今のうちに「けんかしたらどうなるのか」を実際に体験しておくことや、「謝り方や仲直りのしかた」の練習を積んでおくことは大きなメリットといえます。

保育園ではこう考えている


赤ちゃん時代から幼児期の子どもは、「いま自分がブランコに乗りたい」「今このおもちゃを使いたい」という、自分の中の欲求だけに従って行動します。

 

「他の子も順番を待っている」「無理やりおもちゃを取られた子は腹が立つ」といった、周囲の状況や相手の気持ちを判断材料に入れての行動は、4歳以降から少しずつ身に付いていくのだそう。

 

今回、いくつかの保育園に、子どものけんかの対処方法をたずねてみたところ、やはり3歳ごろまではこういった欲求がぶつかった時に起こるけんかが多いそう。その場合、「順番だから並ぼうね」「貸してって言おうね」と、大人がくりかえしルールを教えていくことで対応しているそうです。

 

子どもたちが少し成長してくると、「お友達と一緒に遊びたいのに、その子が他の遊びに夢中なので、思わず邪魔してしまった」「完成したばかりの積み木にボールをぶつけられて崩れたのに、謝ってくれない(相手の子は気付いていない)」など、気持ちの行き違いや認識のずれなど、人間関係の基礎ができてきたからこそのけんかが増えてきます。

 

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こういった理由でけんかが始まっても、保育園ではすぐに止めずにできるだけ見守り、もし手が出てしまったり、どちらかが泣いてしまったら仲裁するというケースが多いそうです。

 

そして万が一ケガなどがあれば、まずケガした方の親へ連絡し、相手の親に伝えるか確認するそう。

 

でも、もし園から連絡がなく、子どもがケガをして帰ってきて「けんかした」という場合、子ども本人の話だけだと勘違いや思い込みもありますし、反対に「あなたが悪い」と叱られるのを恐れて本当のことを言わないこともあります。気になったら遠慮せず園に相談した方がいいですね。

親が側にいる時の喧嘩は、こう対応するのがおすすめ!


公園などで子どものけんかが始まると、周囲の目もあり、気が済むまでやらせておくという訳にはいきませんよね。特に、初対面だったり、相手の親の考え方などがよく分からない時は早めに引き離す方が無難だと思います。

 

でも、もし、よく知っているお友だち親子であれば、事前に相談して、安全な範囲でけんかをさせてみるのもおすすめです。

 

あまりにも興奮していたら、まず落ち着かせてから(「ちょっと落ち着かせてくるね、あとで仲直りしようね!」とその場を離れてもOK)、その後、どうしたかったのか聞いてみましょう。うまく言葉にできないときは、かわりに「○○って言われてくやしかったのね」等とフォローしてあげてもいいですが、「それはダメだよ」などとママが結論を出してしまわないようにしましょう。

 

そしてお互いの思いを言葉にすることで、相手が自分と違うものの見方をしていることや、気持ちを伝えることの大切さを学べることでしょう。

 

ただし、子どもたちの様子を見て、難しいと思ったら無理強いしないことが必要です。

 

また、「口を出さない」のと「見ていない」のは違いますので、くれぐれも目は離さないようにして下さいね。

 

さらに、石やモノを投げるなど危険なことは上記に関係なくすぐ止めるべきですし、子どもにもなぜダメなのかはっきり伝えましょう。

 

他にも、一人を複数で攻撃する・仲間外れにする・泣いているのにまだ攻撃する…など、モラルとして許されないことはそのままにせず大人が注意した方が良いですね。

 

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まとめ


できれば、わが子にはトラブルや痛い目に遭ってほしくないのはどのママも同じ。

 

でも、今のうちに体験しておくことで、小学校やその後の学校生活で色々な場面に自力で対応する力がつくと思うと、幼児期のけんかはむしろ貴重な成長のチャンスと言えるかもしれません。

 

今回の記事も参考にしつつ、子どもの成長する力を信じて見守ってあげて下さいね。

 

取材・文/高谷みえこ

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