小中学校が実践している情操教育


家庭内で行われている教育方法を見ていきましたが、小中学校ではどのような方針の“情操教育”を実施しているのでしょうか。例えば埼玉県にある学校法人・さとえ学園小学校では、情操教育の一環として“書楽・ヴァイオリン・空手”などを取り入れています。空手の授業は全学年合同で稽古し、指導力や協調性、思いやりを育成するよう。

 

神奈川県の逗子開成中学校は、情操教育のために1988年から「映画鑑賞」を授業に導入。映画を観た後は鑑賞文を書いて、作者の意図や表現方法について自分の考えをまとめます。ちなみに映画鑑賞を取り入れた1回目の授業では、スタジオジブリの『となりのトトロ』や『天空の城ラピュタ』を鑑賞していました。

 

学校の定番イベント「学芸会」にも情操教育の要素がある模様。東京都の学校法人・国本学園の公式サイトによると、学芸会で演技する目的を「登場人物の気持ちを考える」と説明しています。どこの学校でも行われている学芸会には、実はきちんとした目的があったんですね。

 

情操教育はさまざまなアプローチ方法があるので、子どもに合ったやり方を取り入れてみては?

 

文/河井奈津