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【中学受験】算数を軽視する男子が危ない2つの理由

子育て

2021.08.13

中学受験の正体18_塾で談笑する小学生男子

かつては「裕福な家庭」「優秀な子」のためのもの、というイメージが強かった中学受験。しかし最近では、多くの家庭がチャレンジするようになっています。

 

気になるけれど、何から始めればいいのかわからない。そんな保護者向けに、「中学受験の正体」をイロハから進学塾VAMOSの代表・富永雄輔さんに教えていただきます。

 

今回は、男子の保護者の心得第二弾です。「ジェンダーフリーの時代ですが、性差に着目した受験対策には意味がある」と富永さん。とくに4科目の攻略法に違いがあると言います。

男子の中学受験は算数で決まる

男子の保護者の悩みで多いのが「国語が苦手」というもの。実際、国語が苦手な男子はたくさんいます。ですが、優先順位は「国語より算数」です。

 

中学受験をする男子は、多くの場合「男子校」が選択肢になると思います。つまりライバルは「国語が苦手な男子」。一般的に男子は、精神的な発達がゆっくりなので、中学受験では国語の学力の差がつきにくい、得点を読みにくいという現象があります。

 

だから男子校を受験する分には、国語が苦手なことはたいして不利になりません。

 

ライバルの傾向以外にも「算数を伸ばすべき理由」はあります。それは、入試での算数の配点が高い男子校が多いことです。過去問題集や学校のサイトで、志望男子校の各教科の「合格者平均点と受験者平均点の差」を見てみましょう。

 

合格者と受験生の得点差が、理科や社会で各5点程度、国語が10点弱くらいなのに対して、算数では10点以上である学校が目につきます。

 

他の教科に比べ、算数で大きな差がついているのです。つまり、算数の出来不出来で勝負が決まっているということ。

 

これは、学校も生徒たちも将来的に理系への進学を望んでいることが多いので、入り口の中学入試でも算数の力を見ようとしているからでしょう。 そのため、算数の配点が高いし、算数の実力で点差がつくようハイレベルな問題を出しているのです。

 

共学校を受ける場合は国理社の重要性は上がりますが、男女別々に合否が決まるので、結局男子は算数勝負になります。

 

国語が苦手で上位校に受かることはあっても、算数が苦手で受かることはほぼ100%ありません。

 

中学受験においては男子は総合力で勝負しなくていい。国語が苦手でも、まずは算数対策に力を入れるべきなんです。

好きな分野から自信をつける

よく「難関校の算数は生まれつきのセンスだから」と諦めてしまう保護者がいます。でも、本当に才能がいる学校というのは、 灘・開成・筑駒(筑波大附属駒場)だけです。その才能も「算数が好きで遊びの感覚で楽しめる」というもの。

 

それ以外は上位校であっても、問題の8割はコツを押さえて練習すれば対応できる。努力と工夫次第で絶対に成績は上がるので、諦めないでほしいですね。

 

たいていの塾は男子難関校に受からせるためにカリキュラムを作っています。「志望校が中堅校以上」で、塾のカリキュラムについていけている場合はそれで十分です。

 

では、カリキュラムについていくのが難しい子はどうするか。

 

おすすめは、まだましな分野から頑張ることです。保護者は「苦手分野から潰そう」と考えがちですが、それより本人ができるものからやらせた方がいい。

 

もちろん、最終的には苦手分野の克服も必要ですが、いきなり苦手分野から入るのは得策ではありません。

 

図形問題でも文章題でも、まずはできるところから自信をつけて、一分野でもいいから好きになる。そこから算数への苦手意識をなくし、別分野に手を広げていってください。

過熱する中学受験で自己肯定感が下がる!?

今は、中学受験の過熱により、全体のレベルが高くなっています。特に生徒の層が厚い大手塾では、達成感を味わうことが難しい。

 

大人もそうですが、達成感は子どもをやる気にします。だから保護者は「子どもが達成感を得ているかどうか」は常に意識してあげてください。

 

保護者が意識して「ほめる」ことも有効です。

 

ただしその際、偏差値は基準にしないほうがいい。多忙で、子どもと向き合う時間が取れない保護者はつい偏差値だけでほめがちです。しかし先ほども言った通り、全体のレベルは上がりすぎています。偏差値を基準にほめること自体が難しく、保護者は苦しくなります。

 

特に男子は、全体の立ち位置に関心が薄い傾向があるため、本人に響かず意味がありません。

ほめる基準は子どもに合わせて

ほめる基準は「その子が達成できる目標」にしておくといいでしょう。

 

塾の偏差値40だった子が45になって、それが頑張った結果なら「すごい!」とほめる。「クラスがひとつ上がった」「小テストで満点取れた」でもっともっとほめる。

 

逆に、計算ミスなど、本人が普段できている問題を落とした場合は叱るのもアリだと思います。

 

保護者のメリハリある対応が、自分の立ち位置への感度を高めていく手助けになるはずです。

中学受験の正体_matome1

「国語が苦手」なケースが多い男子ですが、中学受験において優先すべきは算数。算数の成績を上げることが志望校合格の鍵となります。

 

家庭ごとに本人に合った軸を決めて、ほめる。そうして達成感をおぼえさせていくことが、男子のやる気につながります。

 

中学受験の正体バナー

監修/富永雄輔 取材・構成/鷺島鈴香 イラスト/サヌキナオヤ

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