なぜ小学生はそんなに大量の友チョコを交換するのか


なぜ交換する友チョコの数が数十個にもなるのでしょうか? 去年30個以上の「友チョコ」を2年生の娘さんと一緒に作った…という小学生ママに聞いてみました。

 

「最初は、クラスの仲のいいグループ内だけで交換しようと話していたらしいんです。すると、ある子が他の何人かにも渡したいと言い出して、その場にいた他の子も、じゃあ自分も別のクラスの学童保育仲間に渡したいとなったらしく。うちの子もスイミングとスポ少のお友だちに…と、結局合計すると35個になっていました。」(Hさん・35歳・3年生の女の子)

 

「1~2年生の頃は同じマンションの仲良しの女の子と1対1で手作りのお菓子を交換していたのですが、他の子からも何個ももらうようになって、急きょ追加で作って渡したりしているうちに、どんどん相手が増えてしまい、5年生の今では40~50人の子と交換していますね…」(Eさん・39歳・5年生の女の子)

 

昔ながらの「好きな男の子に告白」というパターンはそれなりに勇気のいる行動ですし、基本的には相手は1人でしたが、友チョコは男女問わず気軽に渡せるため、数が増えてしまいがちなのですね。

 

このため、 「小学生の娘には、材料の買い出しからテンパリングなどの作業、片付けも一人ではできないので私はつきっきりで休日返上…。ラッピングの材料費も、100円ショップで何とか揃えましたが毎年バカになりません」(Hさん・36歳・3年生の女の子) というママの嘆きも。

 

小学校では、バレンタインのチョコレート交換を禁止していないの?


ところで、小学校では、過熱気味の「友チョコ」交換については何も言われないのでしょうか? もちろん、チョコレートだけでなく小学校にお菓子を持っていくのは通常禁止されています。

 

今回アンケートでお話を聞いたママによると、一部に「こっそり持って行って、校舎の片隅や帰り道などで交換する子もいるようです」という話もありましたが、ほとんどの子は学校が終わった後やバレンタインデーの前後の週末に、公園などで待ち合わせたり家を訪ね合ったりして交換しているとのこと。

 

ただ、中には「学級通信」などで、ルールを守れない子がいることやチョコをもらえなかった子の気持ちなどに触れ、バレンタインにチョコレートを渡すのは控えるようにと通達のあった小学校もあるようです。

 

ちなみに、中学校でも、学校にバレンタインのチョコレートを持ってくるのは基本的に禁止ですが、高校生になると、特に制限が設けられていない学校が多いようですよ。