2018.11.13

自転車に乗れない子供は友達から仲間外れにされるのか?

education201811

最近は、小さい頃からストライダーなどのペダルなし二輪車でバランス感覚を養うことで、昔より自転車にもスムーズに乗れるようになるようです。とはいえ、幼稚園・保育園から小学校にかけてのお子さんをお持ちのママ・パパは、子どもが自転車に乗れるよう特訓中!という人もまだまだ多いことかと思います。


しかし特に都会では、交通量が多く一般の道路を自転車で走るのが危険だったり、駅やバス停から近くスーパーや医療機関などにも歩いて行ける環境だったりして、子ども用に自転車を購入するかどうか迷ってしまうこともありますよね。


今回は、「もしうちの子がこの先、自転車に乗れなかったら?」「自転車を買わなかったら?」といった疑問について、最新事情や実際のママの声と照らし合わせてシミュレーションしてみました。

 

乗れるかどうかと、買うかどうかは別問題


「自転車は危ないし、駅近のマンションに住む今の環境では、無理に乗れるようにならなくてもいいかも?」
というママの声も耳にすることがありますが、もし自転車に乗れないと、この先子どもにとって何かデメリットがあるのでしょうか?

 

小学校以上のお子さんがいるママたちに意見を聞いてみました。

「小学校3年生あたりで、小学校の交通安全教室がありますよ。校庭を用意された自転車でコースどおりに走り、交通事故の危険を体験するというもの。たまたまPTAの広報係として参加したことがありますが、この時に自転車に乗れない子は学年で数人で、補助輪付きで走っていました。がんばっても乗れないのは仕方ないけど、親が必要ないよねって教えなかったのだとしたら気の毒だなって思います」

 

「うちの学区は中学生は自転車通学ですよ!転勤でそういう地方に行ったら困りませんか?」

「自宅の周辺はスーパーや駅が近く、たしかに自転車はなくても大丈夫。ただ高校は駅から遠いんです。しかも部活のグラウンドが離れているため、高校の最寄り駅に自転車を置いて使っています。乗れないと厳しいですね」

 

自転車に乗ることは、よく「体が覚えている」などと言われるように、一度乗れるようになればブランクがあってもすぐに勘を取り戻せるもののひとつ。

しかも、3歳から6歳頃までに子どもの運動神経は9割完成するとも言われるように、大人になってから自転車の練習をするよりも、幼児期に覚えた方がはるかに短い期間で身に付けることができます。

ママ自身が自転車に乗れない場合は少しハードルが高いかもしれませんが、パパやおじいちゃん・教えるのが上手なママ友などに協力してもらい、買う買わないは別として、できるだけ習得できると良いですね。

 

自転車のない子のデメリット


では、自転車には乗れるものの、保管場所や安全性が心配で子ども用に自転車を買わない場合、何かデメリットはあるでしょうか?

 

同じく、先輩ママに話を聞いてみると、次のような困った点があるようです。

「引っ越し前の地域では、どこで遊ぶにも歩いて行けました。転勤で来た今の小学校は人口減で合併した関係上学区が広く、息子も自転車でグラウンドでのサッカーに誘われたのですが、私が毎回車で送迎する状態に…。友達もだんだん遠慮して息子を誘わなくなってしまい、あわてて自転車を購入しました」(4年生の男の子のママ)

「子どもの友だちで、自転車を持っていない子が一人いますが、他の子のお兄ちゃんの自転車を借りたり、二人乗りして出かけているところを見かけます。壊してしまった時や、万が一事故に遭ったら保険がおりないのでは?と心配になります」(5年生の男の子のママ)

 

上記のように、数人で遊びに出かける小学生の男の子で、持っていないと仲間に入りづらいという声が多く聞かれました。

反対に、女の子のママからは、「幼稚園の時に乗れるようになり自転車を買ったけど、そのうち使わなくなったので、インチが大きくなるタイミングでいったん手放しました」という声も。

もし、「仲のいい子がみんな自転車で遊んでいる、自分も自転車が欲しい」と言われ、購入を検討するとしたら、子どもが欲しがっている時がチャンス。交通ルールをしっかりと覚えさせるようにしたいですね。
意外?!自転車事故はこんな時に起きている
自転車は事故に遭いやすい・危険というイメージがありますが、国土交通省の平成25年のデータによると、自転車での死亡事故の割合は全体の14%と意外に低く、もっとも多かったのは「歩行中(36%)」という結果でした。

 

また、自転車での死亡事故の場所と原因をみてみると、自宅のすぐ近く(500m以内)で、車と出合い頭にぶつかってしまったケースが半分以上。

ママからすると、「自転車で友達数人と遠くのグラウンドへ野球をしにいく」といった場面での事故を心配してしまいそうですが、実際の事故の状況とは少し食い違っているようですね。

ただ、大事故となったケースの8割で何らかの法令違反があったという報告もあります。安全のため、ヘルメット着用や道路を渡る時の安全確認などは小さいうちに徹底して覚えておきましょう。

 

まとめ


自転車は、環境を汚さず駐車場代などの費用も抑えられる優秀な乗り物。
地域によって必要性は大きく変わりますが、上手に利用すれば行動範囲も広がりますし、将来、旅行やレジャーに出かけたり、生活環境が変わったりした時も役立ちます。
その反面、交通事故に遭ったり、自転車を運転している子どもが加害者になってしまったりする可能性も。十分な安全管理や、保険への加入も忘れないようにしたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:国土交通省「生活道路をとりまく環境」
総務省「自転車交通安全対策に関する行政評価・監視結果報告書(抜粋)」

高谷 みえこ

ライター歴15年。大手企業サイトなどで執筆を行う。得意分野は女性・主婦向けの記事。育児ポータルサイトでは新米ママのお悩み相談コーナーで回答者を務めた実績を持つ。