■NG5:学校で習ったあとすぐに復習する

心理学の世界では有名なエビングハウスの忘却曲線によると、数日後には、人は学習した内容を約8割も忘れるとされています。だからこそ、授業で習いっぱなしではなく、復習が必要なのですが、復習のタイミングはいつがよいのでしょうか。 ここで、ある実験を紹介します。同じ勉強をしたあと、その日に復習したグループAと、数日後に復習したグループBに分かれ、さらにその数日後にテストを実施したところ、グループBの方が成績がよいという結果が出ました。 これは、学習後に約8割ほど忘れてしまいつつあったタイミングで、それを補充するように復習したことがよかったのでしょう。授業で習ったその日に復習するべきという固定観念にとらわれず、数日後に復習できるように学習スケジュールを立てるとよいですね。 また、同じ学習をしたあとでも、教科書などを読むだけの復習をしたグループと、小テストを取り入れた復習をしたグループでは、小テストを取り入れたグループの方が、定着率が高かったという実験結果もあり、復習時にテストを取り入れるのも効率的な学習といえるでしょう。


■まとめ

テストなどで結果を出すためには、勉強の効率化がカギ。限られた時間のなか、単なる作業で終わるのではなく、しっかり頭で考えられるように、内容を吟味することが大切です。 また、勉強への取り掛かり方や、復習のタイミングなど、脳の働きを活用することも有効。お子さまの努力が着実に結果に結びつくように、お父さん、お母さんがアドバイスしてあげるとよいですね。