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■その①「日光に当たる」

2016年に慶應義塾大学医学部の研究チームが発表した論文によると、太陽光に含まれる「バイオレットライト」が近視の進行を抑制する可能性があると示唆しています。論文の中では、「屋外で過ごす時間が長いと近視になりにくい」ことや、「バイオレットライトを透すコンタクトレンズを装着した子どもは、バイオレットライトを遮断するコンタクトレンズを装着した子どもに比べて、近視の進行が抑制されている」という内容が報告されています。


最近では、小さいうちからスマホやゲーム機などを使用する傾向にあり、子どもが外で遊ぶ時間が減ってきています。また、都会の場合は、電車や車で通学する子どもたちもいますが、車内はUVカットガラスによりバイオレットライトがカットされている可能性が高いため、より日光に当たる時間が減ってきているのではないかと見られています。 できるだけ太陽光を浴びる時間を確保するため、学校の休憩時間や放課後など、意識的に太陽光を浴びる時間を作ってみてはいかがでしょうか。

■その②「寝る前にはデジタル機器を使わない」

寝る前についついスマホを見てしまう…ということは大人でもやりがちですが、スマホやテレビ、ゲーム機といったデジタル機器は今や子どもでも1人1台以上が当たり前になりつつあります。こういったデジタル機器はブルーライトを発しています。ブルーライトは太陽光にも含まれていますが、夜に浴びると体が覚醒してしまい、睡眠の質が悪くなったり、生活リズムが乱れたりといった影響が出てしまいます。


脳や目の健康的な成長にとって、質の良い睡眠は必要不可欠です。お子様の視力を守るためにも「寝る2時間前にはデジタル機器は使わない」、「寝る時にはデジタル機器をリビングで充電する」といったルールをご家庭内でお子さんと取り決めてみてはいかがでしょうか。