Hな雑誌を見かけて「これ、なあに?」と聞かれたら…

 

最近ではコンビニで成人誌の取り扱いをやめる動きも高まっていますが、成人誌を見かけた子どもたちから「これ、なあに?」と聞かれたらどう答えますか?のじまさんの模範回答とともに、珍解答もご紹介します。

 

〈模範解答〉

「これは男の人のファンタジーだよ。いいことも悪いこともいっぱい書いてあるから、それがわかるようになる年齢になったら見ようね」

 

この回答のポイントは“ファンタジー”という部分。つまり、これが正解ではないということを教えるのが重要だといいます。もし「僕も男だから見てもいい?」と聞かれたら、「まだあなたには早いよね。悪いことがたくさん書いてあるから、大きくなったら見ようね」と伝えましょう。

 

コンビニの成人誌の話の時、のじまさんの講義を受けられたお母さんが、こんな体験談を話されたそうです。 「コンビニの成人誌コーナーの前を通った時に『あ、お父さんの雑誌。お父さんおっぱい大きいのが好みなんだよ』と言われて…。いつもパパと見ていたようです(笑)。『そうね、お父さんくらいの年齢になったら読もうね』って言っておきました」

 

のじまさんは「この対応でいいと思います。性教育には正解はないんです。子どもに聞かれたことに対して逃げなかったり、怒らなかったり、ごまかさないっていうことが大事なのです」と話します。 性教育においては、正直になんでも答えてあげることが重要です。家庭によって正解は変わってくるものなので、毎日一緒にいる親が子どもの反応や成長を見ながら伝え続けていきましょう。

 

次回はママとパパが協力して性教育するために必要なことや、子どもが安易に危険な性の世界に踏み込まないようにするために気をつけたいことについてお伝えします。

 

監修者PROFILE のじまなみさん


性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」代表理事。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師として勤務。2016年から国内外の母親を中心に、家庭でできる楽しい性教育を伝える活動を行なっている。現在、夫と3人娘の5人家族。著書に『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!(辰巳出版)』。

 

文/田川志乃 イラスト/クリハラタカシ