お話も楽しめる!3歳以上におすすめの絵本


3歳になると、周囲でもおむつが取れたという子が増えてきて、ママも少し焦ってしまうことがあるかもしれません。 しかし、焦りからつい強い調子で声をかけてしまったり、必要以上にトイレに行かせようとしたりして逆効果…という事態にならないために、絵本でちょっと息抜きしてみてはいかがでしょうか? 3歳を過ぎると、かなり長めの物語も理解できるようになってきているので、トイレトレーニング目的だけでなく、お話としても楽しいこんな絵本を選んでみましょう。

 

『もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう』


トイレトレーニングが完了しかけていても、この年頃の子は、遊びに夢中になるとギリギリまでトイレを我慢してしまい、間に合わずにもらしてしまう…ということもありますよね。  お話の中では、外出先でおしっこがもれそう!と慌てた男の子がトイレを探し求めるのですが、途中色々なハプニングに遭ってなかなかトイレにたどり着けません。 4~5歳頃からは、オバケが登場するようなちょっと怖いお話を喜ぶ子も増えてきますので、そんな子と一緒にぜひ読んでみて。

 

出典:『もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう』 土屋富士夫作 徳間書店 2000年初版

『おしっこでるよ』


おむつが取れてパンツになると、出かける前やお泊りの時には、事前にトイレを済ませてほしいですよね。 でも、今はトイレに行きたくないと言うので仕方なく出発すると、車の中で「おしっこでるよ」と言い出し大慌て…!というのは「育児あるある」の一つかもしれません。 この絵本は、『ラブ・ユー・フォーエバー』などの心温まる作品で知られる絵本作家、ロバート・マンチが、思わず「もう!」と叫びたくなるような「でない、でない、でない」からの「おしっこでるよー!」のやり取りを、優しい目で描いた1冊です。 「うちの息子とまったく同じ!」「その時は大変だったけど、この絵本を読んで懐かしい気持ちになりました」などの感想がたくさん寄せられています。

 

出典:『おしっこでるよ』 ロバート・マンチ 作 ミカエル・マルチェンコ 絵 乃木りか 訳 PHP研究所 2004年初版

 

まとめ


トイレトレーニングは、できた!と思ったら逆戻りしてがっかりしてしまったり、幼稚園の入園条件が「おむつが外れていること」となっていて焦ってしまったり…つい心のゆとりを忘れてしまいがちですが、絵本を間にはさむことで、ママも少し肩の力を抜いて接することができそう。

 

子どもも、絵本の中で、大好きなキャラクターや可愛い動物たちがトイレに行っているのを見てやる気になったり、失敗しても再度チャレンジする姿を見て励まされるかもしれませんね。  トイレ関連の絵本は、今回紹介した以外にも数多くあります。ぜひ、お子さんの喜びそうな1冊をや子で選んでみて下さいね。

 

文/高谷みえこ