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子供の発達障がいはいつ分かるもの?赤ちゃん時代から何らかのサインも

子育て

2019.10.22

2020.01.15

わが子はとても可愛く、心から愛しているけれど、健診や支援センターで見る同年代の子と比べてどこか違う気がする…。「育てにくさ」を感じる…。もしかして、なにか障がいがあるのでは?と不安になっているママもいるかもしれません。

 

乳幼児健診等ではっきりと指摘される場合から、様子を見ましょうと言われつつ不安を抱えている場合まで、子どもの発達障がいはいつ分かるものなのかを考えてみました。

乳幼児健診で発達障がいが分かるのはいつ?


発達障がいには色々な種類がありますが、一般的に、ASDと呼ばれる自閉症スペクトラム障がい(自閉症、アスペルガー症候群など)の子では1歳以上2歳頃までに発達障がいが分かることが多いといわれています。

 

ただ、生まれたときからお世話をしているママに聞いてみると、赤ちゃん時代から何らかのサインや「育てにくさ」を感じていたことが多いそうです。

 

赤ちゃん時代の特徴としては以下のようなものがあります。

 

  • あやしても目が合わない、笑わない
  • 物音に驚かない
  • 誰に抱っこされても人見知りしたり泣いたりしない
  • 名前を呼んでも振り向かない
  • 後追いをせず、ママがいなくても平気

 

少し成長すると、次のような行動もあらわれてきます。

 

  • 人の動作をまねしない
  • 手をひらひらさせたり指を動かしたりして眺めている
  • ひとり遊びが好きで、割り込まれるのを嫌う
  • 特定の動作や順序にこだわる
  • クレーン現象(自分で指さすかわりに、大人の手を持って指さしをする)

 

上記のうち、目を合わせる・後追い・親や他の子と一緒に遊ぶなどを「社会的行動」といいます。

 

乳幼児検診では、多くの自治体で1歳6ヶ月健診と3歳(または3歳6ヶ月)健診の時期に、発達障がいの可能性がある子に気付くためのチェック(スクリーニング)を行っています。

 

気になる点がある場合は健診を待たずに相談することも可能ですが、健診でこの「社会性」の面で発達の遅れが見られると、詳しい診察や相談・支援などにつないでもらうことができます。

 

1歳半健診では「視線」「指さし」、3歳(半)健診では「多動」などが発達障がいに気付くためのポイントになっているようです。

 

日本臨床心理士会が行った調査では、1歳半検診で発達や行動に観察と精密判定が必要と判断された子は全体の11%、3歳(半)健診では全体の10%だったという結果が報告されています。

園や学校で発達障がいが分かるケース


ASD(自閉症スペクトラム障害)が比較的早く見つかるのに対し、それ以外の発達障がいは、年齢が上がるにつれてはっきりしてくることが多いようです。

 

ADHD(注意欠陥・多動性障がい)

ADHD(注意欠陥・多動性障がい)に関しては、3歳(半)健診でも一部指摘されることはありますが、小さい子はもともと落ち着きがなく衝動的で集中力も長続きしないのが普通です。

 

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ただ、保育園や幼稚園は同年代の子どもたちが多く集まるうえ、過去にたくさんの子どもを見てきている保育士さんや先生から見ると、ADHDの子の「じっとしていられない」「突然行動してしまう」「指示が聞けていない」などの行動には共通性があり、それとなく「困っていませんか?」と聞かれることもあります。

 

一般的には、親が「うちの子、やんちゃなだけなので大丈夫です!」等と答えると、保育士さんや先生がそれ以上相談や受診をすすめることはありません。

 

しかし、「何かいい方法があれば…」と相談すると、発達相談窓口や専門家につないでもらえることがほとんどです。

 

LD(学習障がい)

同じく、読み書きや計算に困難のある「ディスレクシア(難読症)」「ディスカリキュア(算数障がい)」などのLD(学習障がい)についても、3歳半健診の時期にはまだ判断するには早すぎます。

 

読み書きや計算ができなくても、会話や絵は人一倍上手にできる子も多いため、学習障がいとして認識されてくるのは早くて小学校1年生頃、遅ければ3~4年生頃ということも。

 

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国語や算数ができなくても必ずしも発達障がいが原因とは限りませんが、あまりにも音読が困難、繰り上がりの足し算が分からない…という場合、こちらも早めに学校や自治体の支援担当窓口などへ相談すると、その子に適した学習方法を一緒に考えるなどのサポートが受けられます。

「発達障がいはいつから?」のまとめ


今回取り上げた発達障がいは、程度の差こそあれ、その子の生まれ持った脳の特性なので、分かったからといって治療したり治したりすることはできません。

 

しかし、早期に対策を始め、本人に合った接し方や物事の進め方を知ることできるようになることも多々あります。

 

パパや祖父母世代は受け入れられない人がいるかもしれませんが、大切なのは子ども自身が安心して成長していけること。

 

自発的に相談や受診するのはもちろん、健診や園・学校での指摘は貴重な機会ととらえ、ぜひ耳を傾けて子どもによりよい環境を用意してあげたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:日本臨床心理士会「乳幼児健診における発達障害に関する市町村調査報告書」

厚生労働省「乳幼児健康診査に係る発達障害のスクリーニングと早期支援に関する研究成果」

 

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