■「私は普通の名前をつける」と娘が言う(香織さん/48/専業主婦)

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娘の名前は「野比のび太」のように、苗字と名前に同じ音が入っています。決してふざけてつけたわけではありません。私の家系で女性の名前に代々つけられてきた漢字と、夫が「どうしてもつけたい」と願った漢字をあわせた結果です。 周りからなにか言われるかもしれないとは思いましたが、大切な意味が込もっているし、結婚すれば名字は変わる可能性があると前向きに考えていたんです。でも娘は本当に嫌な思いをしてきたようでした。 小学校では「ダジャレみたいな名前〜! 変なの~!!」「野比のび太みた~い!!」とからかわれ、高校の部活でも、名前をもじった変なニックネームをつけられてしまったとか。

20歳になったいまもその悔しさは消えず「将来、結婚して子どもを産んだら、私は絶対に普通の名前をつけるから!」と宣言しています。そのたびに、親としてとても切ない気持ちになります。