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赤ちゃん時代の記憶はいつから覚えているもの?子供たちに聞いてみたら

出産

2021.05.16

皆さんは、赤ちゃん時代のことを何か覚えていますか?

 

ある程度成長した2~3歳頃からの記憶しかない…という人が多いのではないでしょうか。

 

しかし、まだ小さい子供なら、赤ちゃん時代の記憶や、場合によっては胎内の記憶を話してくれる子もいると聞きます。

 

そこで今回は、3歳から小学生までのお子さんがいるママ20人に、「お子さんは赤ちゃん時代のことを覚えていますか?」とアンケート、実際にお子さんに問いかけてみてもらいました。

 

さて、その結果ははたして…?

20人中19人の子が赤ちゃん時代のことは覚えていない

今回、20人のママに、「お子さんは赤ちゃん時代のことを覚えていますか?」と、これまでを振り返って回答してもらったところ、ほぼ全員にあたる19人が「いいえ」という結果になりました。

 

また、今回のために新しくお子さんに「赤ちゃんのときのこと、覚えてる?」と聞いてもらいましたが、やはり同じ結果となりました。

 

さらに、ママ自身にも「ご自身の赤ちゃん時代の記憶はありますか?」という質問も、19人が「ない」という回答で、とにかくほとんど人は赤ちゃん時代の記憶がないことが分かります。

 

最後に、ママ自身に「思い出せる一番古い記憶は何歳頃のことですか」と聞いてもらったところ、以下のような結果に。

 

  • 赤ちゃん時代(0~1歳)…1人
  • 2歳頃…0人
  • 3歳頃…10人
  • 4歳頃…3人
  • 5歳以上…1人
  • わからない…5人

 

思い出せるのは3歳頃からが圧倒的に多く、「わからない」と答えた人も「たぶん3~4歳」「幼稚園のことは覚えている」という答えが大半でした。

赤ちゃん時代を忘れてしまう「幼児期健忘」とは?

大人・子供含め、ほとんどの人が赤ちゃん時代のことを覚えていないのは世界共通で、この現象には「幼児性健忘」という名前もついています。

 

「時間が経っていろんな記憶が上書きされるから、昔のことは忘れるのがあたりまえじゃない?」

 

と思うかもしれませんが、同じ「10年前の記憶」でも、30歳の人が成人式のことをかなり鮮明に思い出せるのに対し、10歳の子は赤ちゃん時代のことをほとんど思い出せません。

 

単なる「時間の経過」が理由であれば、この違いは起きないはずだと考えられています。

 

ではなぜ人は赤ちゃん時代のことをみんな覚えていないのかというと、最近の研究では、3歳頃までの脳の「海馬」の発達が影響しているらしいことが分かってきました。

 

「海馬」は、学習・記憶などのさまざまな精神活動にかかわる脳の領域で、何か経験をするたびに新しい神経細胞が作られて記憶が定着していきます。

 

新しい神経細胞が生まれて回路がつくられるとき、かわりに古い記憶が消えてしまうと考えられていますが、3歳頃までは脳の急激な発達に伴いこのサイクルが大人と比べてはるかに早く回数が多いため、新生時期からの記憶はどんどん消えていくのではないかというわけです。

でも、まれに覚えていることも…

ところで、今回、数少ないながら「赤ちゃん時代の記憶がある」というママとお子さんが1人ずついました(親子ではありません)。

 

どんな記憶なのか聞いてみると、まずSさん(35歳・5歳児のママ)はこんなエピソードを話してくれました。

 

「私が赤ちゃんの頃だと思うのですが、お風呂上がりによく青いタオルで拭いてもらっていた場面を覚えています。天井と青いタオルの色とのぞきこむ母の顔をぼんやり覚えていて。天井にはちょっと珍しい模様があるんですが、大人になってから何かの時に母に聞くと、うちは私が1歳の頃に引っ越していて、出産当時に住んでいた家は脱衣場の天井がそんな模様だったそうです」

 

また、お子さんに小さい時の話を聞いてみたMさん(38歳・小学校2年生のママ)は、

 

「妹の家に遊びに行った時、イトコの使っている歩行器をみて、当時4歳の息子がぼくこれのってたよねと言ったことがあります。息子が生後9か月の頃に私が足をケガしてしまい、伝い歩きで転んだ時にとっさに助けられないので買ったのですが、家が狭く、あまり使えなかったので、ケガが治ったらすぐ妹にあげたものなんです。飾りについているキャラクターも覚えていたそうです」

 

と話してくれました。

 

3歳~5歳くらいの子は、うまく言葉で説明できないだけで意外と色々なことを覚えているのかもしれませんね。

 

おなかの中にいるときの「胎内記憶」が残っている子も時々いるといいます。

おわりに

赤ちゃん時代の記憶が、もし現在考えられているように「新しい回路が作られるかわりに古い記憶が消える」という仕組みなのであれば、人によっては、たまたま何かのタイミングで消えなかった回路が残っている可能性もありますよね。

 

医学的・科学的根拠はともかくとして、いちどお子さんと一緒に思い出してみるのも楽しいかもしれません。
文/高谷みえこ ※アンケート実施時期/2021年5月 調査対象・人数/3歳〜小学生のお子さんがいる女性20名 調査方法/インターネット
参考/藤田医科大学 総合医科学研究所「脳の海馬歯状回の新しい神経細胞が記憶の忘却を促進することを発見ー幼児期健忘の脳内メカニズムの解明に前進ー」 http://www.fujita-hu.ac.jp/ICMS/topics/ngforget/index.html

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