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ペットの死は小児のメンタルヘルス問題に関連

子どもの健康

2020.10.05

ペットを可愛がる子供

大切な家族の一員であるペットの死は、小児の心に長期にわたって深い悲しみをもたらし、将来、心の病を引き起こす可能性があるとする研究結果が、米マサチューセッツ総合病院(MGH)の研究チームにより報告されました。

ペットとの関係で小児は自尊心や社会的スキルを育む

研究論文の上席著者である、MGHゲノム医学センターのErin Dunn氏は、「ペットの死は、社会経済的状況やこれまでに経験した苦痛とは関係なく、子どもに精神病理的な症状をもたらし得ることが分かった」と述べています。詳細は、「European Child & Adolescent Psychiatry」9月10日オンライン版に掲載されました。

 

先進国では、約半数の世帯がペットを1匹以上飼っているとされます。研究チームによると、小児がペットとの間に築く絆は、愛情を注ぎ、保護し、安心を与えるという点で、固く結ばれた人間関係に類似するといいます。

 

過去の研究では、小児はペットに安らぎを求め、怖かったことや心に残った思いをペットに吐露することが報告されています。ペットを飼うことの明らかな利点は、こうしたペットとの関係性の中で、小児が共感する力(エンパシー)や自尊心、社会的スキルを育くんでいけること。しかし、マイナス面も。それは、ペットとの別れです。

 

Dunn氏らは今回、英国で実施中の縦断研究「Avon Longitudinal Study of Parents and Children(ALSPAC)」から抽出された小児6,260人のデータを対象に、ペットの死が小児のメンタルヘルスに及ぼす影響について調査。

 

対象者を、誕生から7歳までの間にペットを飼った経験とその死に遭遇した経験の有無で、「ペットを飼ったことがない」「ペットを飼っていてその死に遭遇したことがない」「ペットを飼っていてその死に遭遇した」の3群に分け、8歳時の精神病理的な症状について各群間で比較。

 

今回の研究では、ペットを飼う小児の63%は、7歳までにペットの死に遭遇。解析の結果、ペットの死に遭遇した小児は、ペットの死に遭遇したことがない小児に比べて、精神病理的な症状を抱えやすいことが明らかに。

 

この結果は、経済的苦境や親や他人からの身体的または精神的虐待など、その他の辛い出来事を調整した後でも変わりませんでした。また、ペットの死は、女児に比べて男児により大きな影響を与える可能性も示唆。さらに、ペットの死に遭遇した年齢や回数、それが最近のことであるか否かと精神病理的な症状は関連しないことも判明しました。

 

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