ワキガになる人はどんな人?

ワキガは生まれ持ったものだとのことですが、一体どんなタイプがなりやすいのでしょうか。においのきつい食べ物を食べるなどの食生活や、生活習慣なども影響するの? 

 

「そうではありません。ワキガは遺伝性のものです。優性遺伝なので、両親のどちらかがワキガ体質であれば、子どももほぼその体質を受け継ぐことが多いです」。

 

そして、多くの場合は思春期前後から症状があらわれるそうです。

 

「第二次成長を迎え、ホルモンの活動が活発になる小学校5~6年生くらいから中学生くらいの間に、においが発生します。ただ、ホルモンの発達が影響するものの、“わき毛が生えている”かは、あまり関係ありません」

 

性別による、症状があらわれる時期の違いはあるとも長澤先生はいいます。「男の子よりも女の子のほうが早く始まり、だいたい初潮の1年くらい前から徐々に気になり出すようです」

 

そんな中、今、注目されているのがワキガの低年齢化で、「最近は発育が良くなったために、第二次成長が低年齢化し、症状が出るのも早まっているといわれています。早いと7歳くらいから始まる子もいます」とのこと。

 

欧米ではほとんどの人に症状があるようですが、日本人は割合が少なく、1割くらいしかいないとか。その分、多くの人がにおいに敏感に。とくに小さな子どもは思ったことをすぐ口にしてしまうため、無邪気に「なんか、においがするね」など指摘することも…。

 

「不用意に子どもを傷つけないためには、やはり親がきちんとした知識を持ち、気をつけてケアをしてあげる必要があります」。

 

次回は、我が子がワキガかどうかをチェックする方法や、日常のケア方法をご紹介します。

 

文/斎田多恵