2019.11.27
2019.12.02
子どもを持つといろんな機会に「かかりつけの小児科を持ちましょう」と進められることも多いと思います。病気のときだけでなく健診や予防接種なども、子どもの体質や既往歴などを熟知した小児科なら安心です。長いおつきあいとなる〝かかりつけの小児科〟の選び方をアドバイスします。
「かかりつけの小児科」のメリット
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まず病院の規模からいうと、大きな総合病院ではなく、地域のクリニックをイメージしてもらうといいかと思います。
風邪などの受診、予防接種、健診など、子どもの健康に関すること全般を、同じ医師に継続的に診てもらえるのは大きなメリットです。
子どもの名前や顔から始まり、病歴や症状、成長の過程を見守ってもらえるのは、親としてはありがたいもの。
医師と子どもが顔見知りだと、リラックスして診察を受けたり、いつもと違う様子に気づいてもらえるのも安心です。
もしも緊急の処置や入院など、大きな病院での対応が必要になった場合にも、連携している適切な病院を紹介してもらえます。
「かかりつけの小児科」を選ぶポイント
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では、かかりつけの小児科は何を判断基準に選ぶか…ここではポイントが2つあります。
1.子連れでの通いやすさ
子どもが小さいうちは病院に通う頻度も多く、体調の悪い子どもを連れての通院は大変なものです。
なので「子どもを連れて無理なく通えるか」が大切なポイントです。
自宅と病院の距離や移動手段、公共交通機関や徒歩のルート、駐車場や駐輪場の有無。
また、普段の移動手段が自転車の場合は、雨天時の交通手段なども確認しておきましょう。
2.医師との相性
これは実際に受診してみないと判断できませんが、話してみると「合う」「合わない」がわかると思います。
話やすい雰囲気かどうか、診断や自宅での対処方法などを詳しく説明してくれるか、そもそも信頼できるかなど。
また一概に「厳しい」医師がNGとは限りません。「厳しいから嫌だ」という人もいれば「厳しいけど診断は的確」と言う人も。
要は、自分との相性が大切です。周囲の評判や口コミだけに左右されず、自分の目で判断しましょう。
看護師ママがチェックするポイント
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さらに、看護師である筆者が小児科を受診したとき。職業柄、ついチェックするポイントを3つまとめました。
1.待ち時間が適度か
ガラガラの病院も心配ですが、1時間以上待つのが当たり前だと、病気の子どもにはしんどいと思います。
電話やネットで予約が取れる病院だと、受診時間に合わせて計画的に通院できるので便利です。
2.スタッフ間のコミュニケーション
医師、看護師、医療事務などの雰囲気がいいかどうかは、結構重要なポイント。
無駄な私語がなく、スタッフ間のコミュニケーションが取れている病院は、質が高く良い病院が多いと感じます。
3.子どもが待ちやすいか
多少待ち時間がかかったときでも、子どもが居心地よく待てそうな病院だと安心です。
キッズスペースやトイレなどもチェックしておのがオススメです。
また小児科選びと一緒に「かかりつけの薬局」も押さえておくと安心です。
ママと子どもにぴったりの「かかりつけの小児科」が見つかるといいですね。
文;松本 悠里香