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子どものすりむき傷「消毒せずに水洗い」最新手当で〝傷跡残さず〟早く治す

子どもの健康

2019.11.22

iStock.com/CarrieCaptured

外遊びなどで子どもが転んで、膝や肘をすりむくのは日常茶飯事。「消毒して絆創膏貼っときゃ治るでしょ」なんて甘く見がちですが、間違った手当てをすると、治りが悪かったり傷跡が残ったりすることも。最新の医療の考え方から、すりむき傷の正しい手当ての方法を解説します。

 

すりむき傷に「消毒+絆創膏」は古い?


 

子どもが転んですりむき傷ができたとき、どんな手当てをしていますか? 市販の消毒薬で傷を洗って絆創膏を貼る…といった手当てをしている方も多いのではないでしょうか。

確かにひと昔前まで、すりむき傷には「消毒薬をつけて絆創膏を貼る」のが常識でした。親世代が子どもの頃は、そのような手当てをされた経験が多いことでしょう。

しかし現在の医学では、すりむき傷に消毒薬や絆創膏を用いるのは「よくない」と考えられています。では、どのような方法が推奨されているのでしょう?

 

すりむき傷の消毒で傷跡が残る


 

iStock.com/LaylaBird

市販の消毒薬の多くには、傷の中の雑菌を退治する働きがあります。傷の中に多くの雑菌が入り込むと、炎症を起こして化膿する原因になるので、傷の中を清潔にすることは大切です。

しかし消毒薬の殺菌能力は、雑菌を退治できるだけに刺激が強いもの。子どもの肌の組織はとてもデリケートなため、消毒薬でダメージが加わってしまう可能性があります。

その結果、傷の治りが遅くなるだけでなく、傷跡が残ってしまうこともあるのです。では、どうすればいいのでしょうか?

実は傷口の雑菌は、流水で十分に洗い流すことができます。また、人には免疫力が備わっていますので、流水で完全に雑菌を退治できなくても問題ありません。

このため現在では、縫合の必要があるような深い切り傷を除き、かすり傷程度であれば消毒の必要はないと考えられています。

 

 

傷口を乾かすと治りが遅くなる


 

iStock.com/DmitriMaruta

ひと昔前までは「傷は乾かした方が早く治る」と考えられてきましたが、現在ではその逆であることが分かってきました。

皮膚の傷は、できた瞬間から元の状態に戻ろうとする力が働きます。傷が治っていく過程では、白血球や血小板など、血液中の様々な細胞が盛んに作用します。

このとき傷口から「浸出液」と呼ばれる、黄色っぽい液体が排出されますが、これこそ傷を治すために必要な成分。

傷口に絆創膏を貼ってしまうと、この浸出液が吸収されてなくなってしまい、治りが遅くなってしまうのです。

 

「跡を残さない」すりむき傷の手当て


 

iStock.com/shih-wei

 

すりむき傷の跡が残りにくく、早く治すには、どのような手当てをすればよいのでしょうか? 

市販の「傷口を乾かさない」タイプの絆創膏もおすすめですが、ここでは家にあるものですぐできて、傷口にやさしい手当方法をご紹介します。

 

1.止血

傷口から血が出ているときは、清潔なガーゼなどを当て、数分間圧迫しましょう。
よほど太い血管が切れているケースでない限り、圧迫すれば血は止まります。

 

2.洗う

傷口が砂などで汚れているときは、流水できれいに洗い流しましょう。
ポイントは傷をこすり過ぎないこと。組織に刺激を与えないよう、やさしく洗うことが大切です。

 

3.大きい傷はラップで覆う

小さな傷であれな、洗った後はそのままでOK。特別な手当てはいりません。
傷が大きかったり、衣類が当たって痛みを訴えるような場合は、ワセリンを塗ったラップで傷口を覆い、包帯などでそっと固定しましょう。
浸出液が多い場合は、ラップからあふれてくることがありますので、慌てずこまめにラップを取り換えて下さい。

 

上記の方法で手当てを行えば、かすり傷なら数日で回復します。しかし傷の状態によっては、病院での治療が必要になることもあります。

●血が止まらない
●傷の周囲が赤く腫れ、熱感がある
●浸出液に膿みのようなものが混じっている

このような症状があるときは我慢せず、病院を受診して手当てを受けましょう。

 

 

文:成田亜希子

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