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子どもの〝出べそ〟ほっといていい? 「受診の目安」と「手術」について

子どもの健康

2019.11.27

ぽっこりしたお腹に、ぽっこりしたおへそ…赤ちゃんならではの体型はかわいらしいものです。おへそが飛び出している、いわゆる「出べそ」の多くは成長とともに自然に改善していきます。でもなかには手術が必要になることも。赤ちゃんの「出べそ」と受診が必要な目安について、詳しく解説します。

 

iStock.com/kuppa_rock

 

 

どうして出べそになるの?



「出べそ」の医学的な正式名称は「臍(さい)ヘルニア」といい、赤ちゃんの体からへその緒が取れた後、へそが飛び出している状態のことです。

へその緒があった部位の筋肉が閉じ切らないため、下図のように、へその下にある腸の一部が飛び出します。

これによって、へそ全体が押し上げられるように膨らむことが原因とされています。

 

   引用:福山市医師会「臍ヘルニア」

多くの場合は、泣いたときや便をしたときなど、お腹に力が入ると飛びだし、落ち着くと元の状態に戻ります。

重度なケースでは、常にへそが飛び出た状態となります。

 

出べその赤ちゃんの割合は?


 

iStock.com/ideabug

 

腸の一部が飛びだしていると聞くと、「重大な病気では?」と心配される方も多いでしょう。

しかし、出べそ自体は赤ちゃんにとってありふれたもの。生後1か月頃の赤ちゃんの10~20%に見られるとされています。

生後3か月頃まで徐々に大きくなりますが、発育とともに腹筋の力がつき、出べその原因となっていた筋肉の隙間が自然と塞がっていきます。

そして1歳頃までに80%、2歳頃までには90%の子どもが、自然に治るとされています(※1)

 

出べその症状は?


 

「出べそ」は、見た目に飛び出しているだけで、その他に痛みなどの症状を引き起こすことはほとんどありません。

心配しすぎる必要はありませんが、ごく稀に、飛び出した腸が締めつけられて血行が悪くなり腸が壊死する「ヘルニア陥頓(かんとん)を起こすこともあります。

 

 

基本的に出べそは治療しなくていい


 

iStock.com/itakayuki

 

赤ちゃんの出べそは、基本的には成長とともに自然と改善していくもの。特別な治療が必要なことは少ないでしょう。

しかし近年、生後1~2か月頃からスポンジやテープなどでへそを圧迫して、腸が飛びだすのを防ぐ「圧迫療法」を行う医療機関が増えてきました。

これを行うと1~2か月で出べそが目立たなくなる子が90%以上とのこと。気になる場合は、できるだけ早い段階で小児科に相談して検討しましょう。

 

 

出べそで手術が必要なケース


iStock.com/ideabug

出べその多くは自然に改善していきますし、「圧迫療法」などを行うケースも増えています。しかし、これで全ての子どもが改善するわけではありません。

へその緒があった部位の筋肉の隙間が生まれつき広い子、腹筋が弱い子、組織が弱い子などは1~2歳を過ぎても出べそが改善しないこともあります。

見た目以外の症状はほとんどありませんが、成長しても出べそが改善しない場合は、筋肉の隙間を閉じる手術が必要になることもあります。

特にへそ周りの皮膚が余っていたり、お腹に力を入れていないのにへそが出ているようなケースでは、自然に改善していくのは難しいと考えられます。

手術には様々なリスクも伴いますので、ご家族と医師でよく話し合って方針を決めていきましょう。

(※1)福岡大学医学部外科学講座「でべそ(臍ヘルニア)」

 

 

文:成田亜希子

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