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【最新版】もう読んだ?小児科の先生たちは”子どもとコロナ”をこう考える

子どもの健康

2021.01.17

2020年1月。各地で2度目の緊急事態宣言が発令されるなか、学校や園は基本的に休校・休園しないと聞いて、「前回のように仕事を休まなくてすむ」とホッとした人がいる一方で、「もし小学校でクラスターが発生したら…」と不安になっている人もいるのではないでしょうか。

 

しかし今回は1回目の休校時とは異なり、さまざまなデータや報告が揃ってきています。

 

日本小児科学会が2020年の11月までに報告された研究内容に基づき、子どもの感染状況や何に気をつければいいのかをまとめたものが、インターネット上で公開されています。

 

「小児のコロナウイルス感染症2019(COVID-19)に関する医学的知見の現状」

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=342

 

読んでいくと「ここはむやみに恐れなくてもよさそう」「ここは注意した方がいい」というポイントがわかり、お子さんにどう声をかけるべきかもつかめてくると思います。

 

「忙しくてじっくり読めない」という人のために、いくつかポイントをまとめましたので、ぜひチェックしてみて下さいね。

子どもの患者は少しずつ増えてはいるが、園や学校での感染は少ない

2020年当初から子どもは新型コロナに感染しにくい・または感染しても無症状のケースが大半だと言われてきましたが、世界的に子どもの患者も少しずつ割合が増えていて、日本でも10歳以下の患者数は全体の1.6%から2.4%とやや増えています。

 

しかしその75%が家庭内感染であり、学校や園でクラスターが発生する頻度は、高齢者施設・会社・飲食店など、社会全体と比べ圧倒定期に低い数値となっています(2020年10月時点)。

 

この理由として、子どものうちはウイルスと結びつく「受容体」が少なく、体質的に感染しにくいのではないかという分析結果も出ているそうです。

 

あくまでも「感染しにくい可能性がある」というだけであり、個人差もあるので予防は絶対に必要ですが、このことを知っているだけでも少し気持ちが落ち着けることもあるのではないでしょうか。

子どもは、せき・くしゃみより「便」にウイルスが多い

子どもがCOVID-19(新型コロナ)に感染した場合、大人と同様にせきやくしゃみ、会話で飛ぶ飛沫にもSARS-CoV-2(ウイルス)が含まれますが、それよりも「便」にウイルスが多く排出されるそうです。

 

また、鼻やのどからは平均11日間ウイルスが検出されるのに対し、便は23日と排出期間も長いことが分かっています。

 

マスクや手洗いをしっかりしていても、トイレトレーニングや下痢などでウンチの汚れが床や洋服についた時にそのままにしておくと、きょうだいや家族に感染するリスクが高くなってしまうということですね。

休園・休校による子どものダメージにも注意

季節性のインフルエンザはまず学校や園で流行し、子どもを介して家庭に広がるパターンが多いため、流行が始まれば学級閉鎖が有効です。

 

しかし新型コロナでは反対に、社会から家庭内に流行が持ち込まれ、子どもに感染して学校や園に拡大したパターンが多いことが分かっています。

 

休園・休校による感染拡大防止の効果が限定的なのに対し、休校で子どもたちが受けるダメージの大きさが問題視されてきています。

 

  • 学習の機会が失われる
  • 屋外活動や交流が減少し抑うつ傾向が増加
  • 医療的ケアが必要な子がケアを受けられない
  • 家庭内での暴力や虐待の増加
  • 貧困家庭の子が給食を食べられない
  • 検診ができず病気の発見や治療が遅れる

 

トータル的に見ると、休園休校で感染リスクをわずかに下げることよりも、上記のような肉体的・精神的デメリットの方が子どもにとって大きいと考えられているわけです。

おわりに

小児科学会のお医者さんたちは、日々上がってくる報告をもとに、子どもたちが健全に成長していくためのベストな方法を懸命に考えてくれています。

 

今回取り上げたポイント以外にも、妊婦さんが知っておくとよいことや、小児が感染・発症してしまった場合の治療事例などが載っていますので、時間があればぜひ一度目を通してみて下さいね。

 

文/高谷みえこ
参照/「小児のコロナウイルス感染症2019(COVID-19)に関する医学的知見の現状」 http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=342

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