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子どもの8割がかかる“中耳炎” 悪化や慢性化を防ぐ対策とは

子どもの健康

2020.07.03

2020.07.06

通院や薬の服用を勝手にやめると、数年治らないことも

急性中耳炎は症状が軽い場合は、抗菌剤の処方や鼻水の吸引で治療をしていきます。膿がたまって鼓膜の腫れがひどいときや痛みが強いときは、鼓膜を切開して膿を出すと早く治ります。

 

35日に1度くらいのペースで通院し、ほとんどの場合、きちんと治療をすれば12週間程度で完治します。

 

しかし、治療の途中で勝手に通院や薬の服用をやめてしまうとぶり返したり、滲出性中耳炎へと進行することがあります。滲出中耳炎は、中耳に滲出液という液体がたまる病気です。

 

強い痛みや発熱などの症状はありませんが、耳の聞こえが悪くなるのが特徴。症状が軽い場合でも完治までに1ヶ月程度、場合によっては数年かかることもあります。

 

耳の聞こえが悪いと、日常生活や言葉の発達・学習面にも影響が出る心配もあり、極力避けたいものですよね。特に共働きで忙しいご家庭は、通院の時間をやりくりするのも大変だと思いますが、医師の指示にしたがって完治するようにしましょう。

 

中耳炎にかかった時の登園・登校の注意点

中耳炎は病院での治療と並行して、おうちでのケアも欠かせません。急性中耳炎では鼻水が原因となることが多いので、鼻水をしっかりと出すことも大切です。

 

鼻はすすらず、片方ずつゆっくりとかむように気をつけましょう。自分で鼻がかめない小さなお子さんは、鼻水吸引機でこまめに鼻水をとって下さい。鼻水の吸引は、中耳炎の予防にも非常に効果的です。

 

入浴や洗髪は、症状や治療の段階によって異なるため、医師の指示に従いましょう。耳だれが出た場合は、蒸しタオルなどで耳から出た分をやさしく拭き取るだけで大丈夫です。

 

登園や登校については、中耳炎自体は指定感染症の病気ではないので、熱がなく本人が元気であれば、行っても問題はありません。

 

しかし、痛みがある場合は安静にしたほうが悪化を防ぎ、回復も早くなります。お子さんの様子などをみてムリはさせないようにしましょう。痛みが激しいときは、耳の周りを冷たいタオルで冷やすとラクになります。プールは、医師の許可があるまで控えて下さい。

 

子どものうちは風邪のたびに繰り返す子も多い中耳炎。その度に通院するのは大変ですが、完治まで根気よく治療をすることが回復への一番の近道です。大人になれば耳の構造も変わり、だんだんとかかりにくくなります。気になる様子があれば、早めに耳鼻咽喉科で見てもらいましょう。

 

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文/大浦綾子

参考/小児急性中耳炎診療ガイドライン http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/skt/sktgl.pdf

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