滲出性中耳炎を防ぐため「様子の変化」に気づこう

 

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子どもが発症する「滲出性中耳炎」の多くは、急性中耳炎が治りきらないまま放置して、炎症が慢性化することが原因です。このため滲出性中耳炎の予防には、まず急性中耳炎をしっかり治しきることが大切です。 急性中耳炎を発症して病院へ行ったとしても、症状がよくなれば、そのまま治療や検査を終える方も少なくありません。ですが中耳炎は、治りきったことをしっかり「確認すること」も大切。 医師の指示があるまでは、症状が改善したとしても、必ず通院を続けるようにしましょう。

 

また、次のような様子の変化が見られるときは滲出性中耳炎を発症している可能性があります。

●テレビの音を大きくして見ている
●声が大きくなった
●集中力や注意力が低下している
●耳をしきりに触って気にする

当てはまる項目が多い場合は、早めに病院で検査を受けることをおすすめします。

 

(※1)日本耳科学会「小児滲出性中耳炎診療ガイドラインについて」

 

 

文:成田亜希子