「子どものうつ病」に必要は治療とは

 

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特に「12歳未満の子ども」のうつ病の治療には、発症の引き金となるような環境を改善していくことが重視されています。 また子どもには、大人のうつ病に対して用いられる向精神薬などは効果が弱く、様々な副作用が生じることも少なくありません。 このため日本では、薬物療法よりもカウンセリングなどを行う心理療法が積極的に行われています。

 

子どものうつ病を発症に気づかずに放置すると、人間関係や学業に支障を来し、引きこもり状態に陥るケースも少なくありません。 また、早いうちに正しい対処をしないと重症化したり、大人になっても辛い症状に悩まされることとなりますので、早い気づきと対処が大切です。 子どもの様子を日ごろからよく観察し、気になる変化がある場合は、かかりつけの小児科などに相談しましょう。

 

(※1) 国立成育医療研究センター「子どものうつ病」

 

 

文:成田亜希子